フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

子どもの学び方をマネる

先日、私の「カメ名刺」で名刺交換をしていたところ、そばにいた交換相手のお子さんが名刺を見て「カメだ〜!」とうれしそうに声を上げてくれました。
その名刺には「オソイホド、ハヤイ」の文字が入っています。それを読んだその子は、すぐに「オモイホド、カルイ」と返してくれました。なんて頭が柔軟で、反応が速いのだろう!もう少し時間をかけて彼女とおしゃべりしていたら、もっといろんな言葉が聞けたかもしれません。


最近、やっと
  子どもの学び方を真似ればいいんだ♪
ということに気づきました。
子どもの学び方、正確には「まねの仕方」かもしれません。
自分の子ども時代でもそうですが、子どもを見ていると、もう理屈抜きで「マネ」をします。そこに
  ・良い/悪い
  ・褒められる/褒められない
  ・叱られる/叱られない
といったことは無関係。本人が興味をもったり、好奇心を引きたてられたものをストレートに真似ています。


大人はすぐに
誰も注射で泣いたはらへんで。アンタだけや。あ〜、カッコわる
誰々ちゃんはやっぱりお兄さんやな。おかず残さはらへん
まだ補助輪付きの自転車乗ってんのんか?練習しいや
などと、周りの子どもと“比較”して、その落差で子どもに言うことをきかそう、動かそうとします。が、そんなことで子どもは動きません。動機が弱いのです。


ところが、本人が興味を持って、或いは何かを感じると、途端に行動が変わります。その変化の速さには驚くものがあります。
今朝見送った子どもが、夕方帰ってきたときには別人のようになっていたりするのですから。
こういう変化がある時、不思議と子どもは周りを観察しています。独特の視線で観察した後、変化が訪れるようです。表面では「まねた」ようですが、明らかに何かを「学んだ」のだと思います。


私もかつて持っていただろう「学び方」を、もう一度掘り起こしたいと思います。子ども時代ほどストレートに真似ることはできないかもしれませんが、今の私にはない、これまでの私にはない「行動」を、人を見て真似てみたいと思います。興味があるものを試してみて、今一つだったら止めちゃえばいいのです。理屈なんかいらないのですから。
これだけ大人になれば、近所のおばちゃんやおじさんからアレコレ言われることはもうありません。自分の内側に棲む「比べたがる大人」にだけ気をつければ済むことです。
やってみよ〜♪