「枯山水の庭」も「動き」も装置(きっかけ)
この観点からすると、庭は言語とは異なって、人それぞれに受け止め方が違い、各人の内面に応じて様相を変えます。禅宗寺院に庭が多く造られたのは、庭が持つ感覚への直接的な働きかけや、身体へのおおらかな刺激を期待してのことでしょう。禅寺の枯山水の庭は、心を自分の内に向ける大事さを自然に教えてくれる装置とも言えます。
(白幡洋三郎さん「庭を感じる、庭に遊ぶ」)(小冊子「心と対峙する禅の庭〜枯山水の名庭を知る」より)
(京福電気鉄道株式会社発行)
これは、昨日の記事に引用した文章の続きです。
言葉だって、聞く人それぞれに受け止め方が違うのですが
庭になるとその違いの幅がもっと大きくなる、と私は解釈しています。
フェルデンクライスのレッスンでの動きは「庭」なのかもしれません。
動きの指示(言葉)を聞いて、参加者はそれぞれの解釈で動きます。
(※動きの見本はありません)
動いたことから生まれる感覚(筋感覚)が、更に内部感覚を刺激する…
そして、自分の内側へ意識を向けるきっかけになる。
自分の身体(動き)=庭、とするなら
枯山水のお庭に足を運ばなくても、自分の身体が今&此処に在ります。
自分の身体・自分の内部感覚をきっかけに
いつでも、どこでも自分の内に心や意識を向けることができます。
それでも、いつもと違う空気・音・匂いのある場所で受けるレッスンは
更に、自分の内側から違う何かを引き出すかもしれません。
(引き出さなくても、「湧いてくる」「勝手に出てくる」)
6月25日(土)の禅宗のお寺を会場に開く
【お寺でレッスン〜フェルデンクライス・ワークショップ】は
そうした点からも、とても楽しみです。
■■■ワークショップ詳細 ■■■
【日時】6月25日(土) 10:45〜15:00
(※一般の方には開放していないお寺ですので、
場所の詳細は参加お申込み受付時にお知らせいたします。)
【会費】 3,500円(昼食・デザート込み)
【持ち物】 バスタオル(2枚:敷く、枕にするなど用)
お箸(昼食用)
【お問合せ・お申込み】 wholeworksinstitute☆gmail.com
(※☆部分を@に変えてください)
(※人数に限りがございます。参加ご希望の方は、所属を添えてメールでお申し込みください。
【チラシ】チラシPDF
【講師】 岸本 礼子(フェルデンクライス*京都主宰)
【主催】 ホールワークス研究所