過猶不及
【過ぎたるは猶ほ及ばざるが如し】
度を過ぎてしまったものは、程度に達しないものと同じで、
どちらも正しい中庸の道ではない。
(広辞苑・電子辞書版)
(言葉とその意味を知っていても、行動に移すのは簡単じゃな〜い…)
フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンや個人レッスンを
指導しても・受けていてもそのどちらでも、この言葉を思い出します。
「あれも言いたい、これも言いたい」
「あれも試してみたい、これを探索してみたい」
「こうした方が、クライアントさんの役に立つ」
「これも伝えておかなくちゃ」
「こうした方が親切よね」
…
どこからともなく飛び出してくる「何々した〜い!」に、気づいて
抑制(ちょっと抑える、控える、無視する、なだめるetc)するのに必死です。
「何々した〜い!」に気づけば、まだいい方なのですが
気づかないままレッスンが終わってしまうこともよくあります。
何とか気がついたとして、その次は
「何々した〜い!」との対話(向き合う)…となります。
これがまたカンタンじゃない…。
身体を動かしながら(レッスンを受けながら)、
或いは、話しながら(レッスン指導をしながら)…
内側の“欲”を静かにさせなきゃいけないので、大忙しです。
このことは、フェルデンクライスのレッスンにだけでなく
人とのコミュニケーションでも同じことが当てはまるようです。
(レッスンにも会話にも“余白”(行間)が必要です)