フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

まず、自分に耳を傾ける

フェルデンクライス・メソッドのワークショップで聞いた言葉。

(フェルデンクライスの)グループレッスンを受けて帰るとね
子どもが「お母さん、今日はやさしい」っていうのよ。
子どもにガミガミ言わなくなるし、子どもの話を聞けるの。
いつもそういうお母さんでいたいんだけどな〜。

どうしてそうなるのか?


グループレッスンでは、
 ・動きのお手本(見本)は示されず
 ・言葉による動きの指示を耳で聞いて
 ・自分の解釈で動いて
いきます。その上「目を閉じて動きましょう」とレッスン指導者から言われると、まわりの参加者の動きも見ません。つまり「人の話(言葉)を聞かないと、レッスンが成立しない」のです。

何でもない簡単な動きでも、視覚情報なしに、指示を聞きながら動いていくのは意外と難しいものです。


そして「自分の動きを感じてください」「機械的に繰り返さないで」とも言われます。
  指示を聞く自分の外側に耳を傾ける
  動きを感じる自分の内側に耳を傾ける
これを40〜50分のレッスン中ずっとします。


他人の話を聞いても、他人が自分の話を聞いてくれるとは限りません。何より、自分の話やつぶやきを自分自身が聞いていないかもしれません。誰も自分の話に耳を傾けてくれない中で、どうして他人の話を聞くことができるでしょう?


フェルデンクライスのグループレッスンを通して、自分の内側に少し耳を傾けた結果、レッスン後、人の話も聞けるのではないかな?と思います。自分自身に耳を傾けることから、自分・他者との関係性は変わってくるのではないかな、と思うのです。