『心をひらく体のレッスン』
- 作者: モーシェフェルデンクライス,安井武
- 出版社/メーカー: 一光社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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本の内容と、FPTPでの講義の内容が同じであるはずないのだが、同じであるかのような錯覚をおぼえる時がある。読みながら、本に書かれている公開ワークショップに私自身が参加したような感じがする。また、読むことで、セグメントでの講義内容や、FI実演で見た様子、ATMでの体の動きを思い出す。セグメントの復習になるし、あの時の講師の言葉はこういう意味だったんだ、と気づくこともある。講義中にノートを書かない私には、この本がノート代わりになっている。
「心をひらく体のレッスン」は、文字は小さく、行間は狭く、改行も少なく、写真もイラストもない…本を開くと「黒っぽい」印象を受ける。(だから、本を買った後もなかなか読む気になれなかった)でも、たくさんの情報が詰まっている上、内容が盛りだくさんである。
この本は、フェルデンクライス・メソッドの創始者モーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)自身の公開ワークショップ(於:1979年アメリカ・北カリフォルニアのマン・ランチ)の記録である。訳者の安井武さんのすばらしい翻訳により、ワークショップの様子をいきいきと感じることができる。セグメント直後に読むと、ワークショップ参加者の動きやとまどいの様子、モーシェの苛立った口調・皮肉めいたジョークetcが一層想像できておもしろい。
この5月1日から始まるセグメントの後も、また読み返すだろう。今度は「ざる」の目が少しは減っているだろうか?