BOOK LOVERS 小宮一慶さんの週 文字には載せられません
BOOK LOVERS、小宮一慶さんの週(12/01〜05)をPodcastで聞きました。
毎週、コミュニケーションについて考えさせられるBOOK LOVERSです。
ディスカバー21社の干場弓子さんがゲストの週(10/13〜17放送・vol.9〜13)で
勝間和代さん:
33冊目にして初めて10万部売れるようになった小宮一慶さんに、干場さんがおっしゃったことがあるんですよね?
干場弓子さん:
小宮さん、会って話すとおもしろいのに、書いたものがつまんないですね、と。
(BOOK LOVERS vol.10)
という話が先にあり、実際に小宮さんを迎えた初日には
勝間和代さん:
小宮さん、私も初めてお会いした時に思ったんですけれども、やっぱり本より言葉の方がおもしろいんですよ。
小宮一慶さん:
話している方がおもしろいでしょ?干場さんにも言われたのは、「あなたは、話はおもしろいけど、本はおもしろくない」って。はっきり言う人やな、と思って。
(BOOK LOVERS vol.44)
とあったので、どういうなんだろう?と思いながら聞いていました。
このことについて小宮さんご自身は
勝間さん:
何が削れてしまうんですかね?小宮さんトークの中から。
小宮さん:
わからないですね。なんかこう格好良く書きたいと思うんでしょうかね?本ってやっぱり論理的に書かないといけないと思う部分があるから、どうしても論理を深めちゃうっていうか、削れない。言葉は割とサラっとしゃべれるじゃないですか。お聞きの方はおわかりのように、私は関西弁で、話のトーンがちょっと落語家チックなところがあるんですけれども、本はなかなかそれが出ないんですね。
(BOOK LOVERS vol.44)
と話していらっしゃいます。
・本だと論理的に書くから
・本では関西弁のトーンが出ない
に加えて、私は
・お話(おしゃべり)には載る小宮さんの感情が、本には載せられない
があると思います。
関西弁の特徴なのか、お人柄なのか、慣れていらっしゃるせいなのか、小宮さんのお話のトーンは立体的です。小宮さんがどう感じていらっしゃるのか、どういうお気持ちか、ということが嫌味なく生き生きと感じられる話ぶりなのです。
また、ご自身のことなのに、少し「他人事」のように話されている雰囲気もあります。
誰しもが、自分のことをしゃべりたい。
でも、他人がする「自分語り」には興味がもてない。
(イッセー尾形の人生コーチング20頁)
人の興味をひきつけるためには、自分のことを話すのではなく
「自分の知っている他人のエピソードを話せばいい」のです。
(同書27頁)
を思い出しました。
そして、(ネガティブでない)感情が載った話は、聞き手をひきつけるものなんだ、ということにも気づきます。
小宮一慶さんのお話は、福岡伸一さんの週以来の「通常速度」で聞くことができました。(他のゲストの週では「遅聞き再生」(0.875倍速/0.75倍速)で聞いています)(ちなみに、小宮さんの場合1.125倍速/1.25倍速で聞くと他のゲストと同じスピードになり『経営コンサルタント』に変身されます)
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というわけで、
12月15日(月)は小宮一慶さんの講演を聞きに京大へ行ってきます
京都大学未来フォーラム(第36回)
・講師 : 小宮一慶氏(ブログ『小宮コンサルタンツBlog』→こちら)
・日時 : 2008年12月15日(月)18:15〜19:45
・場所 : 京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
・テーマ :「発見力〜経営コンサルタントという面白い仕事〜」