フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

『学習』には時間がかかる

フェルデンクライスメソッドのグループレッスン(ATM=Awareness Through Movement:動きを通した気づき)には、たくさんの種類があります。
その中でも、

  • 好きなレッスン
  • 動いて楽しいレッスン
  • 身体が楽になるレッスン
  • 内観が進むレッスン
  • 苦手なレッスン
  • etc

があります。

私が苦手なレッスンのひとつに、「(床に寝た状態で)頭を持ち上げる」があります。この種のレッスンが始まると、頭の中は即『苦手』『苦手』『苦手』・・・に埋め尽くされます。一度か二度のレッスンで感じた『苦手』がこうも後を引きずるとは・・・。

『苦手!!』と感じているために、

  • 自分でハードルを高くしている
  • 身体が余分な緊張をする
  • 感じることがお留守になる
  • 動きに工夫をしない
  • 「このレッスンは苦手!」で思考停止している

となってしまっています。

そんな私の頭でも、今冬の講習会で受けた「頭を持ち上げる」レッスンで変化がありました。
「苦手だなあ・・・」を完全消去はできませんが、

  • 「どうしたら少しでも動けるかな?」
  • 「私の頭・身体のどこが動きを邪魔しているんだろ?」

といつもと違って考えたり観察しようとし始めました。

すると、おもしろいことにレッスンが進むにつれ「苦手」感が少なくなっていきます。レッスンの終わりに近づくと「もしかすると(息を止めず・首が痛くならず・楽に)頭を持ち上げることができるかも」と思えるようになりました。
そして、呼吸に注意し、変に緊張させないよう持ち上げてみると・・・。
首が痛くならず、歯も食いしばらずに頭が上がります。
この動きをつらくなく『たった一回』できるようになるまで、約2年かかりました。

『学習』には時間がかかります。