フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

成長期の感覚

今朝、布団から出て立ち上がった時、ふと気がつきました。視線がATM(フェルデンクライスのグループレッスン)後のように、いつもより高い位置にあります。前回ATMをしたのはもう2週間前のことですから、視線を高く感じる(姿勢が崩れていない)ことと直接関係なさそうです。


この「視線が高いところにくる」のは、私がATMFI(個人レッスン)を受けた後、ほぼ毎回感じる変化のひとつです。ぺったんこな靴ばかり履いている私が、踵が7−10cmあるハイヒールを履いた時の感覚に似ています。ハイヒールを履いて電車に乗ると、「あれ?『網棚』を上から見下ろしている?」と錯覚するほど視線が高くなる、あの感覚です。


それを、朝、起床直後に立った時に感じるから不思議です。朝と夜では身長が変わる(夜の方が身長低くなる)といわれますが、それ以上の身長差です。


この感覚を得た時に、ある懐かしさがよみがえりました。
成長期の力強さです。
重くて持ち上げられなかった物が、ある日突然持てたり
背伸びしないと届かなかった棚に、軽く手が届いたり
夜9時頃に眠くなっていたのが、10時11時まで平気になったり
食事の量が急に増えたり

身体が大きくなり、力がつき、内側からパワーが出てくる。夏休み前と後では、できる動きが違う。昨日と今日でも違いがある。…そんな成長期独特の感覚を思い出して、とても嬉しくなりました。


なんだか、いろいろなことができそう
可能性が出てきた
そんな感覚を、成長期の「思い出」としてでなく、今の「自分の身体」の内側で感じられたことは大きな喜びであり、驚きです。


この驚きはもちろん、フェルデンクライス・メソッドと無関係ではないでしょう。
・フェルデンクライスを学んでいること
・それを通して考えていること
・その周辺から感じていること
が、こうした形で感じられるとは思いもしませんでした。


人間の身体も脳も不思議です。
私の脳はケタケタ喜び、
私の身体は「今ごろ何言ってるの!?(そんなことも知らなかったの?)」とつぶやいています。