フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

誰かを悪く言って、楽をするのは…

缶コーヒーのテレビCMです。
タクシーの後部座席に座っているサラリーマン2人
その一人が、隣の同僚(?部下?後輩?)に言う

「誰かを悪く言って、楽をするのはもうやめよう」
(キリン "FIRE"ファイア 「ブランド編」タクシー)

これは15秒のテレビCMです。
登場人物に動きがほとんどなく、カメラは固定したまま動かない。
そして主人公が上のセリフを口にし、「嘘は嫌いだ」という文字画面が入り、
再び画面に現れた主人公が缶コーヒーを飲む、というものです。


このセリフを聞いて「また、やってたぁ〜…」と反省。


このCMの直前に見ていたのが、ビジネス系成功者紹介番組でした。その日の主人公がビジネスで忙しくされている様子とその華やかな生活が紹介されるものです。そこに登場する人を見ながら、悪口めいたことを口にしていた後にこのCMです。

番組の人物のように努力も苦労もしていないのに、TV画面だけを見てあれこれえらそうなことを言っていました。
で、CMの台詞を聞いて、

自分の「努力のなさ」「必死さのなさ」から目をそむけるために
他人の悪口を言っているようなものだ

と気づきました。自分の行動を変えないで、相手や周りのことばかり批判しているのは「楽している」ことに他なりません。


悪口は簡単です。コストがかかりません。影響も大きいです。
良口”もコストは要りません。でも、簡単でないし、影響は小さいです。


誉めるより悪口を言う方が簡単なのです。
悪口は、相手を貶めておいて自分は(一応)安泰です。
絶対的でない、相対的な相手と自分の位置関係を“悪口”ひとつで変えてしまうことができます。


気をつけよっと。

(*お話「王様の耳はロバの耳」と【悪口】は関係ありません)