フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

あえて教えない〜NHKプロフェッショナル「“育て”の極意」

先日(2009年3月31日(火))夜放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」スペシャル「プロに学べ!脳活用法スペシャル これが”育て”の極意だ!」は、大変おもしろく、自分自身、人間関係、コミュニケーションをまたまた考えることになった番組でした。

再放送予定
2009年4月 6日 (月)翌日午前0:45〜翌日午前1:35

番組で語られ説明された“育てる”に関するキーワードをここに書いても、マニュアルっぽくなるだけなので、是非放送をご覧ください。文字だけでは伝わらないTV放送の力を感じた今回です。

表情と声が電波にのる

  ・茂木健一郎さんと住吉美紀アナウンサーのやりとり
  ・茂木さんと会場の質問者とのやりとり
から浮かび上がってくるものが興味深かったです。
それぞれのやりとりに、浮ついた感じ(ハイテンション、騒がしさ)が少なかったことで、放送内容に集中しつづけられました。もしかすると、脳科学の話そのものより、茂木健一郎さんの声・話すスピード・眼の表情etcがテーマ“育てる”を一番よく伝えていたのかもしれません。CGを使った説明や、過去の放送場面をもっと削って、“やりとり”部分をたくさん見たかったくらいです。

“やりとり”が面白いと感じた理由

1)茂木健一郎さんの話の展開が、
「何を話すか」決まっていなさ・予想のつかなさを感じた
(大枠はもちろん決まっていたと思いますが)
(「この人、次になにを言うんだろ?」は、注意をひきつけます)


2)住吉美紀アナが、
・彼女自身も強く興味があり、
・彼女自身の言葉で(実は、視聴者からの質問メールを代表していらっしゃるのだろうけれど)

茂木さんに質問されていたので、画面の茂木さんと(TVのこちら側が)直接話しているような感じをもてた
(強い「好奇心」は、会話する上で、会話を発展させる上で大切です)


3)茂木さんご自身が、多分日頃感じていらっしゃることと脳科学の専門的なことがうまくブレンドされていて、お話がTV画面を越えてこちらに届いた

次回のテーマ

視聴者からの“育てる”に関する質問やメッセージ(1000通のメールが届いたそうです)をもとに、今回の小テーマ

  子育て
  部下育て
  自分育て
となったようです。
放送を見て「育てる」を「人間関係」「コミュニケーション」とみた私は、次のプロフェッショナル・スペシャルのテーマは

1. 夫婦(関係)を育てる
2. コミュニケーションを育てる

だな、と一人決め。
「子ども」「部下」「自分」より「配偶者」「パートナー」をテーマにする方がずっと難しそうだから、むりかな?
(今年1月に放送されたNHKスペシャル女と男」でも、「テーマを扱いかねている?」という感じを持ちましたから)

おすすめ

今回のNHKプロフェッショナル、
フェルデンクライスのことを考える上でも、役に立つ内容です。
(そういえば、フェルデンは“教育”系でしたね)