フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

運と100%絶対〜BOOK LOVES佐倉住嘉さんの週

勝間和代さんのBOOK LOVERSで、ゲストが佐倉住嘉(さくら すみよし)さんの週は、話の内容もですが、お二人の「会話」に対する姿勢が大変興味深いものでした。


佐倉さんは、これまでBOOK LOVERSに登場されたゲストの中で最高齢の方だと思います。だからなのか、お二人の間に緊張感が少なく、安心して聞いていられました。
  ・まくしたてるように話すばかり
  ・話すことに一生懸命
  ・話すことに受け身(話し慣れていない)
  ・相手の言葉を先にとって要約してしまう
  ・相づちに変化がない
といったことがなく、会話のキャッチボールがあります。基本はやはり「相手の話に耳を傾ける」「相手の話に興味をもつ」だと感じます。

勝間さんは正直

勝間和代さんは大変正直な方で、ご自身が「楽しかった」「勉強になった」「目からうろこ」ということを強く感じられたゲストの週は、最終日に「また、いらしてください」「ぜひ、またいらしてください」という言葉が出てきます。
それが、佐倉さんの週は、最終日を待たず、3日目(!)に
佐倉さん、非常に楽しかったです。
明日もぜひ続きをよろしくお願いいたします
と口にされました。そして最終日の5日目にも
本当に一週間どうもありがとうございました。
本当に楽しかったです。またよろしくお願いします。
の言葉。

佐倉さんの最終日がよかった

そうして安心して聞いていられた佐倉さんの週、特に面白かったのが最終日(2009年5月15日放送)です。佐倉さんご自身のこれまでの経験から語られる言葉・お話は、しっかりこちらに届きます。文字にしたらそう特別でもないと感じるかもしれません。また、似たようなことを誰かも言っているかもしれません。でも、それがご本人の口からご本人の言葉で出てくると、情報量が全く違います。情報の質がちがう、といった方がいいのかもしれません。経験を、そして考えを重ねてこられた方のお話ってこういうことなんだ、と思いました。

最終日の内容

佐倉さんがゲストの最終日は、ご自身の著書「修羅場のビジネス突破力」を紹介する日で、「ビジネスの成功確率を上げる」ことについて話が進みました。
修羅場のビジネス突破力 (小学館101新書)

成功確率を上げるには
   ・情報量
   ・
   ・決断力

運をどう引くか?
   【運は人が持って来る】【運は自分発
   ・人を伝わってくる、人づてに来る
   ・自分がとる行動で、人に与える影響というものが、
    最終的に【運】に変わって自分にもどってくる

   【(自分は)究極の製品
   ・他人との関係を大切にしていることで、自分をセールスする。
   ・究極の製品である自分をどう売るか。 
    売り込むことで、口コミになって【運】になってかえってくる。

運には2種類
  ・つき:天変地異=これは、いかんともしようがない
  ・めぐりあわせ:【運】のほとんどを占める
(以上、BOOK LOVERS 2009年5月日放送より)

「絶対」はない

お話の中で、佐倉さんが何度か口にされた

(成功確率が)絶対100%になることはない
やるべきことをやれば成果が得られる、
という確信のもとでやらないと。
100%そうなるか(成果が得られるか)というと誰も保証できない。
(以上、BOOK LOVERS 2009年5月日放送より)

は、ご自身の座右の銘である「人事を尽くして天命を待つ」につながるのでしょう。
失敗はいやだから、損したくないから、確実性ばかりを求める。100%絶対を求める。「絶対確実」を願い行動するのでなく、それが当たり前のように思う(待つ)人が増えてきていると感じる今の世の中に、必要なことだと思います。


 ・葉物野菜に絶対青虫はいてほしくない
 ・子どもも、大人の言うことが絶対わかるはず
 ・決してあってはならないこと
 ・絶対ガンにならない
 ・効果は100%保証します
 ・明日までに確実に熱を下げてください


「願い」「思い」と「確実性」は別物。
やってみなきゃわからない。