島田紳助さんの本「自己プロデュース力」
昨日、本屋さんに立ち寄って見つけた、島田紳助さんの最新刊「自己プロデュース力」
「アイデアのつくり方」*1並の薄さや“ブックレット”風の作りに、少し意外に思いながら手にとって中をパラパラ読んでみるとおもしろい。
この本は2007年3月NSC(吉本総合芸能学院)での島田紳助さんの特別限定授業をもとに書き起こしたもので、特別授業の様子はDVD「紳竜の研究」に収められています。
コンビ時代とコンビ解散後
漫才ブームの時、つなぎ服を着たやんちゃな暴走族風の2人がする紳助・竜介の漫才を、私は笑えないし好きではありませんでした。漫才番組を見ていて、彼ら2人が登場するとTVの前から離れていたくらいです。でも、今回この「自己プロデュース力」を読んで、納得しました。島田紳助さんが自分達の漫才のターゲットにしていたのは「20-30代の男性」だったのです。道理で、当時の私には全くおもしろくなかったわけです。
彼らが、漫才コンビ紳助・竜介を解散して以後、島田紳助さんがTV番組の司会者として活躍されている姿を時々TVで見ながら思っていました。どうして紳助さんが司会を務める番組がどんどん増えていくのかな?と。漫才コンビ紳助・竜介のイメージが強く残っている私にとって不思議でした。
それが、ある時見た紳助さんが司会するクイズ番組でのこと。クイズに答えられない若手芸人やタレントさん達に
ええか。
お前らな、よー考えよ。
もっと、ここ(頭を指さして)使えよ。
から始まった、TV画面の向こうにいる視聴者を意識したというより、スタジオ内にいる若手に向かって話をしていると感じた紳助さん様子から「あれ?実は、この人はこうして、いつも考えてきたから、この世界で成功しているんだ。 漫才コンビの紳助・竜介から(私が勝手に)想像していたのとは全くちがう人物なんだ。」と。
この時「おまえらな」と呼びかけられていた人たちの内、男性ユニット「羞恥心」となり、クイズ番組のレギュラーから飛び出した方たちがいます。
本の中に書いてあった「才能×努力」*2の内、「努力」を持つ人をプロデュースしたい気持ちが、今の島田紳助さんに強くあるのかな?と思います。