フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

桃井かおりさんの「ホップの真実」

電車内広告を見るのは、いつも楽しみです。
今朝見て気になったのは、KIRINの新製品「ホップの真実」(リキュール:発泡性)。桃井かおりさんが、膝丈前後の、ベルベットでできた、ドレープが入った明るい紫色のワンピースを着ていらっしゃる全身が写った広告です。


  KIRIN ホップの真実 サイト→こちら
  (*桃井かおりさんの膝から上の写真が載っています。電車内広告は全身版)


この広告、桃井かおりさんのこれまでのものと比べると少し雰囲気が違います。「ホップの真実」は、独特の「桃井かおり」風が少ない、とんがった感じの少ない、柔らかな軽やかな写真です。(TVCMを見たらまた違うかもしれません)


写真で切り取られた瞬間のポーズにも、「分化」があることにはっきり気づいた写真です。写真撮影の時、桃井さんご自身の動きに分化がないと、写真にそれは写りません。
ビールグラスを持つ手は軽く、視線・顔の向き・肩・背骨・骨盤・膝、身体の上下と左右がそれぞれの方向で柔らかく、協調してポーズを作っています。


ドアをはさんで隣にあった携帯電話の広告の十代後半の女の子(女優)の写真(上半身)と比べて何が違うのかもよくわかります。若い女の子の顔に惹かれてその広告に目を向けるものの、“ひとかたまり”になって動きのない上半身の写真にすぐ「目が飽きて」、広告から興味が離れてしまいます。


動きのあるものを追いかける、視野の中でとらえる目の性質を思い出しました。動かない写真でも、目は「動き」の有無の無意識に感じている(或いは、想像して動きを補っている)のかも、と思った桃井さんの写真でした。
(若いから動きが柔らかい、身体が軟らかい、といえなくなってきているようです)(全身を見ると、本当に面白いです)