フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

汝の口を閉じよ

朝日新聞の生活面の連載「あなたの安心〜聞き上手になる〈3〉」(2009年10月26日付、朝刊)にあった『聞く時の心得は?』から。

『聞く時の心得は?』
  〈1〉 口を閉ざす
  〈2〉 考えを押しつけない
  〈3〉 同じ言葉を繰り返す

と挙げられています。よ〜く分かります。
母との会話で失敗するのは、決まって〈1〉と〈2〉の二つ。


私にしたら、朝のバタバタしている時に話し掛けられて、一応「(母の話を)聞こうというつもり」でのぞむのですが、体は正直です。案の定、ちょっと長めに口を閉ざすことができず、その上チラっと意見を言ってしまい、「ちっとも話を聞いてくれない!」「まともに聞いていない!」と母の怒りをかうことになります。家族以外の人に対してならできることでも、家族となると「わかっているけど、できない…」。

話を聞く時の心得について「まず、自分が口を閉ざすこと」
(2009年10月26日付、朝日新聞朝刊、生活面連載「あなたの安心」から)

夫婦の会話で多いのが、愚痴に対して意見を言ってしまうケース。
話している側は、聞いて欲しいだけなんです。
(同上)

質問などで口を挟むと、
話す人が思うのと違う方向に話が流れてしまいます。
聞いてもらったという満足感が生まれません。
(同上)

どれも、父や母との会話、身近な人との会話で思い当たります。相手の話を真剣に聞くつもりで「質問をする」のですが、それが逆効果になっていることはよくあります。こちらは話をよりきちんと理解しようと質問をしているのですが、相手がイライラし始めることが見えます…。
話に多少まとまりがなくても、話の中の「彼」「彼女」が誰を指しているのかわからなくても、時間の前後関係が見えなくても…まずは少しの間「口を閉じて」いた方がいいのですね。


「聞いてもらったという満足感(実感)」は、聞き手の態度ひとつで変わるようです。


そして、「話してばっかり」「聞いてばっかり」にならない
双方が満足できるコミュニケーションって難し〜い(>_<)