本も良いけど、やっぱり肉声を聞くのが一番!
昨日行ってきた
『演劇発表講演+シンポジウム』*1(於:宇治茶会館)
元はといえば、10月下旬に買って読んだ
の一文から始まりました。
劇団E星は、劇団員10人そこそこの小さな劇団だが、正団員が全員、アルバイトをせず演劇で生計を立てているというのが、全国的にもかなり珍しく、それが売りでもあり、自慢でもあり、また苦しいところなのであった。
(『コミュニケーション力を引き出す〜演劇ワークショップのすすめ』平田オリザ/蓮行、PHP新書、48頁)
ここです!
【劇団員=夢+アルバイト+苦しい生活】のイメージしかない私にとってこの一文はインパクトがありました。一体どうやったらそういう劇団運営が成り立つの???
そこへの興味から、著者の一人、蓮行(れんぎょう)さんが代表を務める「劇団衛星」のHPを訪れたところ、11月3日に演劇発表会とシンポジウムがあるとのお知らせ。Good Timing〜〜〜! しかも、パネリストにはこれまで著書を読んでお話を聞いてみたかった、平田オリザさん・北川達夫さんもいらっしゃいます。
・演劇ワークショップの効果の一部を観客としてみる
・お話が聞ける
・蓮行さんにも会える
一挙三得です。
脳内活動力UP!
著作を読むのもいいですが、やはり肉声を聞くと、私への浸透具合・ひらめき具合が格段にちがいます。
平田オリザさんと蓮行さんのお話からは、お二人が本当に演劇が大好きで、それを広めたい、活用したい、或いはもっと食べていけるようになりたいetcと考えていらっしゃる。四六時中考えていらっしゃるのではないでしょうか?しかも「演劇ミッション」を抱いて、それを実現するために夢・理想を語ると同時に、具体的に考え・行動しつづけていらっしゃるようです。また、演劇においても、ミッション実現においても最重要なこと「伝える=コミュニケーション」について常に考え、言葉にし行動されています。
しつこく考えているコト
命令や強制、脅迫、依存、放棄でなく
自立(自律)した関係の中で
何かが伝わった、何かを伝えた結果
互いの行動が始まらないと、変わらないと
「伝わる」「コミュニケーション」
と言えないんじゃない?
と私はず〜っと考えています。それを、
・自分と他者との関係
・自分の頭と身体の関係
・自分の内側と外側
の中でず〜っと考えています。
言葉の伝達、キャッチボールだけでない「(互いの)変化」を生むコミュニケーションってどういう時に成り立つのだろう?を考えている私にとって、「演劇発表を通してクラスが変わった(=仲良くなった)」という教育現場のお話(クラス担任:糸井登さん、演劇指導:蓮行さん)も聞くことができたのは、思いがけない副賞がついたような感じです。(フェルデンクライス・メソッドは「学び方を学ぶ」という『教育的な面』があるので、その点にも興味があります)
ヒトは簡単に変わらないし、変われない
けれど、ヒトは変わることができる
その辺りが厄介だし、非常におもしろいと思います。
糸井登先生のブログ
演劇発表をした宇治市立菟道第二小学校3年生のクラス担任である糸井登先生が、発表前の前後の様子・感想をブログに書かれています。ぜひ、ご覧ください。(糸井先生も劇に出演されました♪♪)
★★糸井登先生のブログ『学校に新しい風を!』Top→こちら
★★今回の演劇ワークショップに関する糸井先生の記事
・10月21日付記事 演劇ワークショップ
・10月27日付記事 第四回演劇ワークショップ
・10月30日付記事 演劇ワークショップ終了
・11月3日付記事 いよいよ
・11月4日付記事 終わりは、始まりなのだと思う