フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

質問はありませんか?

  ・自問自答
  ・相手(一人)に投げかける
  ・数人に向かって問いかける
  ・20〜40人の前で質問する
同じ問い(提案の場合もある)を発するにも、
その相手や状況(講師/司会者/議長の有無、)でずいぶんと違います。

よく見る光景

講義やセミナー・講演会で「質問はありませんか?」の声掛けに反応する人は少なく、終わってから講師の元へ何人もが質問にかけよる光景を見てきました。


  「何だ、本当は質問したいことがあるんだ」
  (皆の前で訊いてくれたら共有できて嬉しいのに)

質問はカンタンでない

特に、多人数の前で、マイクを通して質問をすることには勇気(?)がいります。
予め質問内容を準備してあるなら別ですが、その日の講義や講演内容を聞いて質問する場合、「問いかけ」が形になっていないことがあります。
それに、
  ・質問
  ・疑問
  ・感想
  ・確認
  ・昔話
  ・リクエス
  ・苦情
  ・etc
と自分の中で区別がつかないまま、発言しようとしていることもよくあります。

お勧め

それでも、皆の前での質問は、自問自答や仲間内の質問よりずっと効果が高い。
外に向けて質問を発した以上、無責任・他人事ではなくなります。そして何より「(自分の問いに)自分の頭で考える」ことになります。(しかも高速・濃密に)


マイクを持ち質問をし終えた数秒後に「!」と自分なりの答えが見つかることがあります。(「しまった‥間違った…」と気付くこともある)
たとえ、こちらの質問が曖昧なために、相手からはっきりした答えがもらえなくても。また、相手が意図してはっきりとした答えを言わなくても、です。


自分が本当に訊きたい、確認したいことがあれば、自分の外側に一旦出すことで、自分の内側で何かが得られるようです。
「(実際に)質問する」ことは自分の問いを練る、そして自分の頭で考える良い訓練になります。
“問い”があってはじめて「考える」のですから。