フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

竹の手ぼうきで脳がスッキリ

写真は竹の「手ぼうき」です。上が「特上」、下が「並」。
手ぼうき(特上)
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私が使うのは下のタイプ。
苔の上の落ち葉(枯葉)を集めるのに、この竹手ぼうきは最適。


初めて見た時「こんなスカスカで掃けるの??」と思いました。
無知というのは恐ろしいです。
こんなに便利で上手くできている物がある。
しかも、自然物を利用して、自然物に対して使う。
昔の人って、な〜んて頭いいんだ!」(=今の私がおバカさん)


使い慣れない内は、掃くどころか葉を浮かすこともできませんでした。
道具を上手く使えないのです。
だから、手ぼうきを使うより、手で一枚一枚取った方が早い!と
チマチマ作業していました。(見ていた方は呆れていらしたと思います)


それが多少コツをつかんでくると、おもしろくて仕方がない。
落ち葉は浮かして動かせるけれど、小石や苔は動かない。
雨に濡れた枯葉でも「乾いている」から動かせる。
(ただの「落ち葉=枯れていない葉っぱ」だと動かせない)


おもしろいですね。
道具があると、身体をどうやって使おうか??と考えます。
特に、こうしたシンプルで身体の延長になる道具だとそうなります。


そして、もう一つおもしろいことに
「ワタシが、ワタシが…」と前で主張する「思考脳」が奥へ引っ込み
本当の意味で思慮深く賢い「身体脳」が前面に出てきます。


「思考脳」が引っ込むと、「身体脳」が実験をし始めます。
手ぼうきを左右に持ちかえたり、姿勢を変えたり…。
おもしろいことに、「身体脳」は言葉を使って考えないようです。
言葉とは無縁に、手足が胴体が眼が…み〜んなで協力して
試し工夫し上手く作業を進めていきます。


その様子を奥に引っ込んで見ていた「思考脳」が一言、スゴォ〜イ…


「脳を鍛えるには運動しかない」という本がありますが
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
運動である必要はないと思います。
脳を鍛えるには『道具を使って身体を動かす』しかない」です。
  ・ほうきで掃く
  ・雑巾で床をふく
  ・包丁で皮をむく
  ・etc


スマートフォンの操作や、キーボード・マウスの操作
車の運転…では、脳は鍛えられないんだろうな〜。
だって、そうした動きでは「思考脳」は奥へ引っ込まないもの。
(道具使って身体を動かしても、やがて「思考脳」が出てくるでしょうが)


竹の手ぼうきを使った後は、何だか脳内がスッキリします。
(掃除機を使った後では、こうならない)


同時に思います。
子どもがいろいろな姿勢で、いろいろな動きをしていることの意味を。
あれは、脳を育てているんだと思います。