フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

腕一本で起こせた!

身体から革命を起こす
甲野善紀・田中聡/著、新潮社/刊
身体から革命を起こす
2005年に買って、気になっていたのに
読む気持ちが起こらなくて置いたままにしていた本です。


先日、手にとってパラパラと関心ある頁を読んでいるうちに
以前にはなかった「自分の身体で置き換えて読む」ということを
ほんの少ししていることに気がつきます。


以前は「頭で読む」でした。
それが「身体でも読もうとしている」に変わっている。


その感覚がおもしろくて「もしかして、実際にできるかも♪」と
介護術に触れた頁(第5章異文化からの挑戦者たちP181)を
試してみる気持ちが起こってきました。


P181に書かれていた「上体起こしA〜寝ている人を起こす」に挑戦。
“被介護者”役の友人相手に、ワ〜ワ〜キャ〜キャ〜やってみます。
役割交代しながら動きを探っていくうちに「できた!


別の日に、今度はP182の「上体起こしB」に挑戦。
これは、左手1本で仰向けに寝ている人の上半身を起こすものです。
これも先の友人と試してみました。
「上体起こしA]を復習してから、Bにのぞみます。


Aの方法でも、まだそれほど楽に起こせているわけでないので
「左手一本で起こす」Bは「無理でしょ」と頭の中の私はつぶやきます。


ところが… 友人と私、二人ともできたのです。
但し、どうして相手を起こすことができたのか全くわからない。
(方法Aは「こういう理屈かな」と考えられた)


で、果たしてもっと体重も身長もある人にも通用するか?と
友人より20kgは重い人(Xさん)相手に挑戦。


できました!


やっぱり、どうして出来たのかわかりません。
まだ慣れていないので必死ですが、左肩が抜けそうになることもなく
相手の上半身を起こすことができました。


更に面白かったのが、役割を交代した時
Xさんは私を起こせなかったのです。(体重差20kg)
20度くらいまでは起こせるのですが、その先に進めない。


今回のことは、頭的にも身体的にもとても楽しい出来事でした。
「私にも出来るんだ!」な感覚を少しつかめたのですから。