父娘の会話〜スイカ編
家に電話して、めずらしく父が受話器を取った。
出かけようとしている母から「(娘からだろうから)あなたが出て!」と
言われたのかもしれない。
今朝の父との電話会話は、ちょっと嬉しかった。
私の言葉を待つ“間”が嬉しかったのである。
自分の話したいことを一方的に話す
こちらの話を最後まで聞かず答え始める
自分自身との会話のように話を進めていく
話題をそらすように、おちゃらける
…
父の気分と体調とタイミング次第で、会話はよくズレる。
今朝の父は、私の言葉を遮ることも取ることも
遊ぶこともなく(少なく)話が進んだ。
(娘が)何を言うんだろ?と、ほんの少し待っている。
この「ほんの少しの“間”」があるだけで
私の気持ちは落ち着くんだ〜、と気がつき嬉しくなる。
何を言ってるのかわからない
何を言いたいのかわからない
先ずは相手の話を聞かなくちゃ…
から黙っている“間”でないところが私の口を安心して開かせる。
「スイカに虫がついていた」(びっくりした)
というだけの話を父にした今朝のやりとり。
会話の中、相手からの耳を傾けた無色透明なちょっとした間は
安心感をもたらす。