専門的な話の前にアタマをゆるめる効果
「鼻のせいかもしれません」
(黄川田徹/著、ヨシタケシンスケ/画、筑摩書房)
ヨシタケシンスケさんの絵ひ惹かれて手に取った一冊。
構成がとても良く、著者お二人が伝えたい内容がよくわかります。
(ヨシタケシンスケさんは絵+αなご担当です)
本は3つのパートに分かれています。
1)黄色いP9〜40「ほっとかないで!はなづまり」
―親子で読む鼻と鼻づまりの話―
2)白いP43〜87「気づいてあげて、鼻づまり!」
―親御さんに知ってほしい鼻の話―
3)グレーのP89〜96「鼻の手術 体験レポート」
黄色いパートは、小さなお子さんを持つお母さんに向けて
「お子さんにこんな症状・様子がありませんか?」と訊ねます。
白いパートは、専門家である黄川田先生のお話。
グレーのパートは、ヨシタケシンスケさんご自身の体験談。
Part1でヨシタケさんの絵にクスクス、ワハハと笑って
頭をやわかくしPart2に備えます。(とても素敵な準備体操!)
Part2で鼻の役割とそれが上手く働かない時どうなるか?
そして、どうしたらいいか?の具体的なお話が頭に入ってきます。
Part3で「子どもさんの鼻づまり」だけでなく
「大人にだって当てはまるんだ」と気がつきます。
発育途上にある子どもにとって、呼吸の大切さを知ることができる
発育が完了した大人にとっても「(自分の不調は)もしかして…」と
意識を向けるきっかけになる本です。
ウチの母の睡眠問題もハナにあるのかも。
P13の絵が一番のお気に入り!(笑って脳が緩みました)
「どうしてハナってつまるの?」
「よるねてるあいだに、リスがどんぐりつめちゃうの?」
「うーん。たぶんリスじゃないとおもう。」
(「鼻のせいかもしれません」13頁より)