「いつもと同じ」は当たり前じゃない
ざらめせんべい、ザラメ(砂糖)をまぶしたおせんべい。
これがおいしいことに最近気がついた。
子どもの頃から苦手だったおかずたち
「酢豚にパイナップル」「金時豆」「ポテトサラダにりんご」…
と同列扱いだったのが「ざらめせんべい」。
おかずにどうして甘いのが入っているの!?
醤油味なのにどうして砂糖がのってるの!?
これが苦手な理由だった。
大人になってずいぶん経って、これらも実はおいしいことに気づく。
で、「ざらめせんべい」。
私が好きなのは「大粒のざらめ+厚焼きせんべい」の組み合わせまで絞り込め
そのお気に入りがどこで買えるかもわかってご機嫌だった。
なにより食べても胃もたれしない。
いつもの通りお気に入りのいつもの「ざらめせんべい」を買って食べたら
いつもと味がちがう。私が気に入った味+αとズレている。
醤油味の具合、乾燥具合がこれまでとちがう。
私の体調のせい?
醤油度合いが低いからザラメの甘さとの差が小さく
乾燥具合が外袋を開けて1日経った位のほんの少し湿っている感じ。
食べ物を工業製品のような感覚で扱っている自分に気づく。
「ざらめせんべい」は大きな製菓会社の商品だから工場で生産されていると思う。
それでも原材料は「うるち米」がメインでできた食品。
「いつと同じ」を当然視しているおそろしさ。
商品価格に大きな制約があるなかで「いつもと同じ」を当たり前のように要求している自分に「これはマズイ」と思うし、食べる人に「いつもと同じ」を提供し続けているメーカーの努力に感心する。
でもね、枚数やサイズを変えてもいいから、味は変えないでいてほしいな。