フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

フェルデンクライスメソッドでTry & Error

ものごとの理解が遅く、のみ込みが悪い私にとって、フェルデンクライスメソッドは合うようです。制約感・強制感・脅迫感を感じずに、自分なりにぼちぼちと動けるからでしょう。


特にグループレッスンのATM(動きによる気づき)では、指導者の言葉による動きの指示を聞いて、それに従って動いていきます。お手本・動きの見本はありません。指示の言葉を自分なりに解釈して、動いていきます。見たらすぐ分かる動きでも、耳で指示を聞くだけで動いていくとなると意外と難しいものになります。左右・上下・前後・斜め・正中線を越えて…etc方向だけでも様々で、そこへ動きの伸展屈曲・内転外転・内旋外旋…が加わって、言葉による指示はパズルのようになってきます。


ところが、フェルデンクライスメソッドのATMレッスンでは、解釈が間違っている(指示通りに動いていない)と、もううまく動けなくなる、というおもしろさがあります。(創始者のモーシェ・フェルデンクライスが創ったレッスンは、動きの構成が絶妙です)もちろん、筋力がある人は「力技」で動いていくことができます。(←後で筋肉痛を招くこともあります) 私のように筋肉のないペロンペロンの体では、力技を働かせようもなく、動きが進まず床の上でもぞもぞしているだけという展開になります。


ここで、「どうしたらいいのかな?」と考え始めます。ATMレッスンの動きは、パソコンや携帯電話の操作を覚えるのとは違って、
  自転車を補助輪なしで乗る
  鉄棒の逆上がりをする
  泳ぐ
といったことに似ています。マニュアルはなく、自分の体を使って、実際に動かして、Try & Errorで覚えていきます。体のどこをどうしたらいいのか?頭と体で考えていきます。


自転車も逆上がりも時間がかかった私にとって、ATMレッスンは少し苦手感があります。でもATMは、自転車に乗れなかったらお友達との遊びに参加できなかったり、放課後逆上がりの練習をしないといけない、ということがありません。お手本もありませんから、「倣う」必要もありません。慌てず自分のペースで、あーだこーだとTry & Errorし続けられます。


そうした中で、ひょいっと動けたりし始めます。理屈はわかりません。(逆上がりも理屈がわかってから出来るのではありません)Try & Errorの結果、何だかよくわからないけれど上手くいく瞬間があります。あとはその軌跡を繰り返せばいいことになります。


フェルデンクライスメソッドのレッスンを受けて、動きを通して体を通して、考える・考え続けることが、腰痛や頭痛といった不快な症状の軽減や、日常生活での動きの改善はもちろんのこと、物の見方・考え方・行動にまで影響するとを、驚き楽しんでいます。

ハンコは私の“いないいないばあ”−動画編−

メルマガ登録をしているスタジオ*からごだころ
【からだを動かして私発見!フェルデンクライスメソッド(2008年10月8日(第49号)に載っていた記事&動画です。

2. 赤ちゃんの動きに学ぼう(全身で動く)
  フェルデンクライスメソッドは赤ちゃんの動きを参考にして作られた一面があります。
  トレーニングコースの最中も赤ちゃんが実際に登場して動きを観察したりしました。
  赤ちゃんは、部分で動かず、常に体全体で動きます(そのようにしか動けないんですけど)。
  頭や四肢(両手足)を動かすときでも、あばら・背骨・骨盤がグニャグニャと常に動き続けてます。
  実は優れたスポーツ選手も同様に動きます。
  動物は年をとるに連れてあばら・背骨・骨盤はどんどん硬くなって動きが悪くなります。
  全身で動きましょう、というのがフェルデンクライスのレッスンです。
  あばら・背骨・骨盤が動くようになってくると、動くのが楽しくなってくるんですね。
  動くこと自体が気持ちがいい、といいますか。
  赤ちゃんが動き続けてるわけがわかる気がしてきます。
  普段なかなかじっくり赤ちゃんの動きを見ることが無いと思いますし、
  もし機会があったとしても全身が動いているという視点では見ていないでしょう。
  ぜひ、あばら・背骨・骨盤の動きに注目してみてみてください。
  びっくりするくらい、動き続けてて驚くと思いますよ〜
    (2008年10月8日(第49号から)

ATMレッスンに、この赤ちゃん達の動きがあります。
うつ伏せで両腕両脚を床から持ち上げるレッスンです。


そして、私のハンコへの反応『いないいないばあ』はこういう感じです。


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