フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

筋肉は働き者 (3/4)

人の睡眠時、身体は休んでいるが、脳は休まず働いている。
脳は、その日にあったことを整理している。

と本で読んだか、TVで聞いたことがある。私自身が知らない間に、脳はせっせと仕事しているらしい。


FPTP京都の講義を受けたある日の夜、「脳が夜中も働いている」現場に遭遇した。
このフェルデンクライス指導者養成コースでは、

  • ATMレッスン:講師によるATM
  • FIレッスンの見学:講師による講習生のFI(解説しながら進められる)を見る
  • 講義
  • 2人(3人)1組での実技練習:FIを前提に、人の身体に触れ、動かす練習

……等々が毎日ある。
専門的(解剖学・生理学・心理学etc)な話を聞き、普段と異なる身体や感覚・意識の使い方(ATMレッスン・FI練習)をするので、脳は混乱する(と私が感じる)。
脳が混乱するセグメント中(=FPTP講習会期間中)の夜はよく眠れる。布団の中に入ると、コテン、と眠る。


そして、ある夜中、眠りが浅くなった時間帯に、「夜中働く脳」に出会った。なんと、
私の脳(と身体)は「ATM」をしていた!
「夜中働く脳」と出会ったのもまた私の「脳」なので、「脳」が「脳」を見つめるような状況で大変ややこしい。
ほんの一瞬のことだったが、
昼間、講習中のATMではうまくできなかった動きが、夜中(脳の中では)「ああ、無駄な力みがあったからうまくできなかったんだ」と気づき、力みの抜けた私の身体は上手く反応していた。
この時の様子をうまく言葉にできないが、「ああ、そうなんだ。わかった〜!」が一番近いだろう。
そして、もう一つ。「力みが抜けた体って、楽だなあ」である。