フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

強化学習の回路(ATM編)

ドーパミンによる強化学習のサイクルが回ることで、人間の脳は変わっていく。
これは年齢には関係なく何歳になっても同じことが起こります。
(「脳を活かす勉強法」茂木健一郎 著 22頁より)

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

この3年の間、ワークショップやFPTP京都でATMレッスンを受け続け、自分の身体に対する見方が、少しずつ、何となく変わってきた。
ATMレッスンでは、声の指示に従って、丁寧に動く。急がない、あせらない、他人と比較しない。そうすることで、普段全く気づかない微妙な内部感覚を得ることができる。(もちろん、「指示」を聞くこと・「動く」ことに必死になってしまい、「感覚」がお留守になることもよくある)
この内側の感覚に気づいた時、最初「えっ!?」「へっ!??」となった。自分の身体の中に、そうした感覚が存在する(発生した)ことにとても驚く。そもそも、初めてのことだから、私の身体の中で起こっていることだと認識していなかったように思う。
今のところ、(私の場合)この感覚に再現性がなく、またいつどこで現れるかもよくわからない。でも、あの感覚に出合うと、すごくおもしろいので、出合いを求めてATMをすることになる。とにかくATMをしていたら、出合う確率が高くなるだろう、と。

内部感覚と出会うための Point

  • 小さく、ゆっくり動く
  • 頑張らない
  • 楽に心地よく動く
  • 他人の動きと比較しない
  • 身体の内側を観察する
  • 動きの前と後で何が変わったのか?感じる
  • 「感覚」を狙わない

(参考:「心をひらく体のレッスン」モーシェ・フェルデンクライス 著 / 安井武 訳)

「感覚」は一瞬現れ、すぐにどこかへ行ってしまう。しかし、その印象は強烈!そして、いつどこで再び得られるか分からない(「一回性」)また、いつかどこかで出合うために、試行錯誤しないといけない。
ここで、脳科学者の茂木健一郎さんが「脳を活かす勉強法」中で述べられている「強化学習」の要素が揃っていることに気づく。

毎晩、寝る前の「布団の中でATM」が続くのも、真夜中目が覚めてもすぐ眠ればいいのに「布団ATM」をしてしまうのも、ひどい頭痛で寝床にいて「実験・布団ATM」(症状が楽になるのでは?と期待し)をするのも、既に私は「強化学習」回路の中をクルクル回っているからだろう。