フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

セールスポイントを考える  −sekoさんのブログから−

ATMレッスンを受けていらっしゃるsekoさんのブログLIGHTS ON?2008年6月8日付記事タイトル「テコさえあれば地球も動く」を見て、ある言葉を思い出しました。
(sekoさんのフェルデンクライス・レッスンに関する記事タイトルはとてもいいのです。そのタイトルを見ただけでsekoさんが受けられたATMレッスンを「もしかしたらあの動きのレッスンかな?」と想像できる位にいいのです)


フェルデンクライス指導者養成コース2008年第1セグメント(2008年5月1日〜15日)後半に、F・ワイルドマン博士(Dr.Frank Wildman)がよくおっしゃった言葉です。

  • このATMにタイトルをつけるとしたら、何にしますか?
  • このATMの「売り」は何ですか?何に役立ちそうですか?
  • フェルデンクライス・メソッドを販売するとしたらセールス・ポイントは何ですか?


私達が受講しているのは、フェルデンクライスのプラクティショナーを養成するコースです。4年間のコース修了後には、「プラクティショナー(開業者)」としてIFFが認定する資格を得ることができます。少しいやらしい言い方ですが、修了後には「買い手」ではなく、フェルデンクライスのレッスンを売る「売り手」となるわけです。そして売る商品は2種類です。
グループレッスンのATM(Awareness Through Movement:動きを通した気づき)
個人レッスンのFI(Functional Integration:機能的統合)
特に、ATMはレッスンの動きを言葉で指示していきますから、言語化が重要になってきます。
今年度の第3セグメントが終わると(2009年1月)、私達は「ATMティーチャー」を名乗ることができます。今私達コース生は、FPTP京都(Feldenkrais Professional Training Program in KYOTO)の受講者(買い手)であると同時に、将来の「売り手」という二重の立場を持っているわけです。つまり、「買い手」にとってのメリットを、講義やATM・FIレッスンを受けながら直接得る機会を与えられているのです。そういうことから、あのワイルドマン博士の質問が出てくるのでしょう。


ATMレッスンのタイトルをつけることは、なかなか難しいと感じています。講義ノートを開くと、私は

  • 腹臥位で上肢を水平挙上し、肩甲骨の動きと肚の動きを感じるATM
  • 座って片脚の膝を宙に浮かしたまま、両足を左右に動かすATM

とタイトルにも何にもなっていないことを書いています。これでは誰にも買ってもらえないどころか目にもとめてもらえません。これを

とすれば少しは注意を引くことができ、上手くいけば「買い手」の足を止めることができるかもしれません。
営業をしていた会社員時代にきちんと考えなかったことを、今こうして真剣に考えている自分に変な気がします。