内側にモニターを置く
ATM(フェルデンクライス・メソッドのグループレッスン)が上手くいく時、私の外向きの眼と内向きの眼との割合は外:内=2:8、と昨日のブログに書きました。また、内側を観る偵察機「センチネル」が飛んでいる、ということも書きました。
◆外側に視点
普段の生活では、自分の外側に視点を置いて考え行動しています。
- 周りの状況はどうなのか?
- 対話している相手が何を求めているのか?
- 自分の要求を実現するにはどう対応すればいいのか?
- etc…
ところがATMレッスンで普段通りのままでいると、もうほとんど反射的・自動的に
- 他人との比較や他人の動きに合わせたり真似ようとする
- 動きの指示通りに、たくさん・速く動こうとする
- 動くことが第一目的になる
となっています。あれほど、ATMティーチャーが注意を促してくださっているのにも関わらず、です。(要するに「人の話を『聞いていない』」のですね)
◆反射を止めたい
この「反射的に」ということは恐ろしいもので、「アキレス腱反射」や「膝蓋腱反射」が自分の意思で止められないのと同様、止められないのです。その反射のスイッチをONにしないために、私は自分の内側を観る眼を必死に養っている・訓練している最中です。フェルデンクライス・メソッドに「必死」「一生懸命」「努力」は不要なのですが、私の場合この反射を止めるために必要です。
とはいっても、
- 自転車に乗れるようになりたい
- 逆上がりが出来るようになりたい
- 泳げるようになりたい
ということと似ているので、必死だしなかなか上手くいかないしイライラもするけれども楽しい、という不思議な感じです。
◆偵察機を飛ばす
反射のスイッチをONしないために、まずは偵察機を飛ばします。実は1機飛ばすのも大変なのです。でも、無事飛ばせると2機目、3機目は少し楽になります。
偵察機が1機だけだと得られる情報は少ないのですが、複数機となると情報の質が変わってきます。立体化します。作戦本部で複数のモニターを見ながらあれこれ指示を出しているような感じです。正確にいうと、複数のモニターがあることで無駄な指示を出さなくなる、です。
これらの偵察機を飛ばす先(モニター設置場所)上位3か所は
★首(第2頚椎辺りと胸鎖乳突筋):ここが緊張していると動きの質が悪くなります
★奥歯:噛み締めていないか?
★肋骨下部:固めていないか?硬いと呼吸も浅くなります
先ずこれらにモニターを設置し、それからATMの指示の動きを実行します。
そして指示があった体の部位やその周辺・遠方にも偵察機を飛ばしていきます。固定モニターと可動モニターがあるようなものです。
こうして無事モニターを設置した中での私のATMの動きは、傍から見ると、スローで小さくて地味で中途半端なものだろうと思います。ところが内側では強烈に面白いことが起こっているのです。