受け手にもなる
お年寄りが、ご自分の子供時代を思い出してのお話。
小さい頃、よくおばあちゃんに「ちょっと肩叩いてんか」て頼まれたわ。初めて肩叩きしたら、おばあちゃんに「そんなきつう叩いたら、痛いがな」て言われてな。加減がわからへんかったんやなあ。その後は、「この位やったら痛ない?」「ここ叩いたらええの?」と訊きもってしたなあ。
アンマさんがウチに来はったら、おばあちゃんの何処をどんな風に叩いたり揉んだりしたはるか、よう見てたな。その内、おばあちゃんも「痛い」って言わはらへんようになったわ。私の叩き方がうまなってたんかどうかは知らんけど。まあ、なんとか役にたってたんやろう。
そやけどな、実際自分が揉んでもらわんと、やっぱりうまならへんわ。してもらうと加減がわかる。
人がしたはるのを見て、自分もしてもろて、ほんで他人にせんとな。
フェルデンクライスのATM・FI練習を思い出しました。特にFIレッスンについては、Class FIで自分がレッスンを受け、あるいは見学し、FI練習で二人一組・三人一組になってパートナーと互いに練習しあう。お年寄りが話して下さった「見て・して・してもろて」となっています。