フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

『体が変わる!「きくち体操」』(菊池和子/著)

体が変わる!「きくち体操」 (廣済堂健康人新書)

体が変わる!「きくち体操」 (廣済堂健康人新書)

   「きくち体操」の教室に行って、実際に体験してみたいなあ
が正直な感想です。やはり、本を読んでいるだけではよく分からないからです。本では

  • 腹筋・背筋
  • 脚・股関節
  • 首・顔
  • 全身

の筋肉の育て方が各章(第2〜7章)に書かれています。動き方のポイント・注意点もイラストで分かりやすく描かれています。(池田葉子/本文イラスト)
菊池和子さんが繰り返し書かれるように「きくち体操」は

動くことを通して自分の体を育てていく
鍛えるのではなく感じる
がんばらなくてよい
強い筋肉、鍛え上げられた肉体を作るための体操ではない

体操です。でも、菊池和子さんの一番大切なこれらの考えが、本文(動きの説明部分)と離れているように私には感じます。というのは、第2〜7章では何度も「筋肉を育てる」「しっかり伸ばして(立って)」という言葉が出てきて、「育てる=鍛える」という印象をもってしまったからです。ですから、菊池和子さんの考え方を「体験してみたい」と思いました。
本書は新書で、男性を読者対象に書かれているようです。(使われている写真も「きくち体操」の男性教室の様子ですし、他の「きくち体操」本と比べても男性を意識したつくりだと思います)『体操』を書いた本ですから、考え方・哲学を中心に載せるわけにはいきません。私がギャップを感じるのも仕方ないのかもしれません。


フェルデンクライス・メソッド、アレクサンダー・テクニーク、ピラティス練功十八法、座禅etc…、興味をもったことは一度ワークショップや教室に参加して体験してみることが大切です。本は窓口でしかありませんから。