フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

フェルデンクライスの学びを深める方法 −自律的な学習−

FPTP京都(Feldenkrais Professional Training Program:フェルデンクライス指導者養成コース)では、講習期間以外にも学びを深める方法があります。
     FPTP京都(藤井里佳さんの『Feldenkrais West Japan』HP上)→こちら

  1. Study Groupでの自主勉強会
  2. Material(教材)(講習の映像記録)を使った学習
  3. テープ起こし(有志による)
  4. インターネット掲示板での情報交換


1. 自主勉強会
住んでいる地域毎にグループ分けをしたStudy Groupでの勉強会は

  • 開催回数:平均月1回〜2回
  • 開催曜日・時間帯:平日の夜/土曜日の午後/日曜終日
  • 開催場所:公民館・仕事場(ヨガ教室等を開いているレッスン場)・自宅
  • 内容:ATM(グループレッスン)・FI(個人レッスン)の練習・ATM指導練習・疑問点の確認・何に気づき何を学んだか?を語り合う

また、地域分け以外のStudy Groupもあります。

  • 年度途中からコースに参加した人が中心のGroup
  • 勉強する機会をもっと増やすためのSecond Group


2. DVDを使った学習
講習会の映像記録は当初「FPTP京都の記録を残そう(=公開しない)」というものだったと聞いています。それが『Material:教材』として使えるようになったのです。但し、個人には貸し出されず、Study Groupの勉強会での使用に限られます。(『補習対象者』を除く)
講義やClass FI(授業としてのFI)・ATMでの皆の動きをDVDを見て思い出し、講義のポイントを話し合ったりします。


3. テープ起こし
1日約5時間の講義を録音したVHSテープを有志が持ち帰り、繰り返し聞き日本語に通訳された部分のみを)下書きをしワープロで打ち見直しまとめ役へ送付し更にまとめ役がDVD映像を見ながら一部言葉の補足してより分かりやすいものへと仕上げていく…
テープ起こしをしたメンバーの中には、既に2,3本を担当した人もいます。また、繰り返し聞き文字を書きした結果、ノートを見なくてもATMレッスンで動きの指示を言える位にまでなった人も。更には講師が話す英語部分のテープ起こしに挑戦している人もいます。


4. 掲示板の活用
Google Groupを使っています。コース生・主催者・通訳者のみが登録できる非公開の掲示板です。ここに

  • 各Study Groupの勉強会予定や報告(学んだ内容・気づき・課題)
  • 関連書籍・HPの紹介
  • 講義中に出てきたフェルデンクライスのキーワード
  • テープ起こしした記録文書の掲示
  • etc…

を書き込んでいきます。


Study Groupは教育ディレクターのF・ワイルドマン博士(Dr. Frank Wildman)の指示があってグループ分けをしましたが、勉強会では何をするか?どの位の頻度で勉強会を開くのか?といった具体的な話はほとんどありません。運営は各グループに任せられたのです。
ですから、上に挙げた『学びを深める方法』は全くコース生の自主的な活動と言えます。もちろんDVDにしても音声記録にしても、FPTP京都主催者の藤井里佳さんの継続的な記録とコース生に対する学びへのご理解があって初めて活用することができます。
またインターネットによって連絡や情報のやりとりが安価で速く・効率良くできるようになったことも自主性を高めることにつながっていると思います。
このように自律的に学習していくこともフェルデンクライス・メソッドの大切な特徴かもしれません。

     F・ワイルドマン博士(Dr. Frank Wildman)のHPこちら