フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

『気づき』が楽しいから学び続ける

   「勉強は大切だから、続けなさい」と言い続けたところで
   それを守っている(実行できている)人を見たことがない。

というF・ワイルドマン博士の言葉をよく思い出します。この言葉は「勉強」以外にも当てはまります。

  • 朝ごはんをきちんと摂ることは大切だから…
  • 適度な運動は大切だから…
  • 読書は大切だから…
  • 腹八分目は身体にいいから…

でも大人も子供も直接的な言葉や映像・文字を通して聞いたり読んだり見たことをその通り行動に移すことはほとんどありません。内側からの動機や欲求がなければ、或いは納得しなければ進んで動こうとしません。表面的に言われたことを守り実行していても自分に無理をしていると長続きしません。何より楽しくありません。


FPTP京都のコース生は“Study Group”という枠が与えられただけで、課題も画材も枠の大きさも不明のまま2007年の第1セグメントを終えました。
その後、各グループがメンバーの考えに沿って勉強会を開き、内容を工夫し、感想・気づきを掲示板に載せ…と枠の内外を自由に埋めています。試験もレポート提出も罰則も何もありません。ただ皆、何かを気づくことが楽しいから、学ぶことがおもしろいから行動しているのです。

“learn to learn”=「学び方を学ぶ」といわれるフェルデンクライス・メソッド。その具体的な内容は明文化されていないと思います。メソッドのグループレッスン(ATM)や個人レッスン(FI)を通して、つまり体の動き・動かし方を通して体感していくことなのだと思います。
命令でも強制でもなく、自ら学んでいく面白さ、自分が変わっていく不思議さを感じながら私は毎日を過しています。

フェルデンクライス・メソッド、不思議です。