フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

NHKラジオ『子ども科学電話相談』がおもしろい

昨日の朝、偶然聞いたNHKラジオ第1放送朝『子ども科学電話相談』(8:33〜)、なかなか面白かったです。
    NHKラジオ第一放送『夏休み・子ども科学電話相談』こちら
各専門分野の先生方が日本各地の子供さんからの電話による質問に答える、という夏休み向け番組のようです。電話で質問と答えのやりとりを子どもと大人がします。『電話相談』ですから直接面と向かってではありませんし、TV電話でもないようです。声だけ、声を通して、子どもが質問し、大人が訊ね、子どもが説明し、大人が答える。興味深いものでした。

  • 声だけの会話でどれ位通じ合えるか?
  • 相手に分かりやすく説明するとはどういうことか?
  • 質問内容を詳しく引き出すにはどうしたらいいのか?
  • 質問者が納得を得られる答え方とは何か?
  • 会話とは何か?

を考えさせられました。


子どもと大人で、しかも素人と専門家という組み合わせの電話会話です。両者の間のギャップがとても大きい組み合わせなのです。しかも『電話』です。
失礼な言い方ですが、子どもは本当に賢くて正直です。
大人からの質問にきちんと答えて状況を説明し、「聞きたい事はそういうことじゃなくて」なんて大人の説明をさえぎることもありません。また、自説を勝手に展開することもありません。スタジオにいる大人の話をきちんと聞こう、訊ねられたことにきちんと答えようという姿勢がよく感じられます。会話の基本姿勢が子ども側に多く備わっているように感じました。大人側は「(質問内容に)正確に答える」ことに意識が向かい過ぎていたのかもしれません。
大人が子ども側へ近づこうとしているのに対し、会話が進むにつれて、子どもの「はい」という相槌のトーンが大人から少しずつ離れていくように感じたのは私だけでしょうか?


私が聞いていた部分は

  • 小学4年生の女の子『飼っているカブトムシが西瓜を食べないのはなぜ?』
  • 幼稚園年長組の男の子『ザリガニの飼育箱をどこに置くのがいい?』
  • 小学4年生の女の子『北極星がほんの少ししか動かないように見えるのはなぜ?』

ザリガニの飼育状況を、幼稚園年長さんがあれだけきちんと他人に説明し話を聞くことができるのか、と感心し、
質問者を置いてきぼりにして北極星と地球の関係を説明するなら『電話相談』の意味がないのでは?、と思いながら聞いていました。