フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

思い通りにならない体

小さい頃から大きな病気はしないものの、

  • しょっちゅう風邪をひく
  • 風邪をひくと治りが遅い
  • 小さな傷がすぐ化膿する
  • 人ごみの多い所へ出かけたら結膜炎
  • 少食で痩せている(あだ名は「ごぼう」「割り箸」)
  • いつもより多めに食べるとお腹をこわす
  • ……

が小学校低学年までの私です。母はよく小児科・耳鼻科・眼科・歯科へ私を連れて行っていました。今週眼科で次週は耳鼻科、その次は外科で化膿した所を切開…「私、毎週お医者さんにかかってるなあ」と思っていました。


それでも、自分と自分の体にそれ程ギャップも不便さも感じていませんでした。お医者さんへ行くのを面白がっていた位です。この頃は、まだ“体”と“私”は横に並んでいる感覚です。


それが、中学入学あたりから少しずつ変わってきます。身体が変わっていく時期ですから、自分の体に対する感じ方も変わるのかもしれません。時々、“体”が“私”から遅れていると感じることがありました。


そして、会社勤めを始めて、大きく変わります。

  • 腰痛(傘を杖代わりに出勤、イスに座れないので膝立ちで仕事)
  • 突然声が出なくなる(クライアントと出張しているのに…声が出なくてどうする!?)
  • 卒倒(倒れ方が激しいと救急車が来ます)
  • 通勤電車内で貧血(駅の医務室でお世話になりました)
  • 生産現場で嘔吐(これもイケマセン。皆様にご迷惑をお掛けします)
  • ……

どれも私にすれば、確かに仕事は忙しかったものの「(明らかな)原因」や「前触れ」がなく現れることばかりです。突然襲われる「ぎっくり腰」に似ています。また、偏頭痛・腹痛・頚部痛のどれかがいつも私のそばにいます。こうして“体”と“私”の距離が大きくなっていくように感じ始めます。“体”


  私の思い通りにならない
  私の(仕事の)邪魔をする
  私に迷惑をかける信頼のできない存在
とみるようになってきたのです。

病院で診察・検査を受けても「異常なし」「器質的な異常を認めない」です。何か「診断名」がつけばいいのにと思う一方、どこかで「やっぱり」とも思っていました。でも、「思い通りにならない“体”」観や、「“体”と私自身の距離」観を見つめ始めるまでに更に時間が必要だったのです。