フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

『jane,』[ジェーン](マガジンハウス社)の表紙を見て思う

広末涼子さんが表紙の“jane,”[ジェーン](マガジンハウス社)が昨日(2008.10.15)の新聞広告に載っていました。(同じ出版社の雑誌“Tarzan”[ターザン]の女性版ですね)
Jane AUTUMN 2008 (マガジンハウスムック)     Tarzan (ターザン) 2008年 10/22号 [雑誌]
特集には

   これからのフィットネスは
   ラクしてキレイ!
   楽しく痩せる!!

とあります。ラク・キレイ・痩せる、は女性雑誌の表紙でよく見かける言葉です。他によく目にする言葉をまとめてみると、


  非複雑 : 簡単(シンプル)
  非苦労ラク
  短時間 : 10秒(顔マッサージ)、3分(体操)
  短期間 : 1日、1週間、1ヶ月
  一本化 : これだけで(体操・化粧品・サプリメント・食品etc)
  効 果 : 可愛く、すっきり、シャープ、ゴージャス、おしゃれ、つやつや、プルプル
  目 的 : ダイエット、美白、美顔、不快な身体症状を軽減
  数 値 : 1kg(体重減)、5mm(睫毛の長さアップ)、10cm(ウエストサイズダウン)


女性雑誌に限らず、健康雑誌の広告には「楽に(簡単)」の文字と「具体的な数字」が目白押しです。


さて、私が学ぶフェルデンクライスメソッドは…となると、上に挙げた言葉とはどうも縁遠そうです。ATMレッスン(グループレッスン)の場合、

  • 「楽に動くようにしましょう」
  • 「楽に動くにはどうすればいいでしょうか?」

とアドバイスや問いかけがありますが、雑誌に載る「ラク」とはどうも違います。「ラクにうごく」ために、より感じ、より考えないといけないのでちっとも楽ではありません。


  身体を楽に動かすために
  美しい姿勢をつくるために
  エレガントな所作を身につけるために
  ……


脳と神経をフル回転させるフェルデンクライスのレッスンは、一見今の流れと反対方向を向いているようです。でも【急がば回れ】です。