BOOK LOVERS − 干場弓子さんの週がおもしろい
勝間和代さんがホストを務められる“BOOK LOVERS”、干場弓子さんの週(10/13〜17放送)が大変面白かったです。
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“BOOK LOVERS”は、J−WAVEの番組“Brandnew−J”の勝間和代さんのコーナーです。毎週一人のゲストを迎え、月曜から金曜の毎日、番組内で一冊の本を紹介する『聞く書評』+αです。毎週月曜〜金曜のお昼(12:30-12:45)にインターネットラジオで放送されていて、Podcastでも聞くことができます。
10月1日から始まったこのコーナーをPodcastで聞いてきました。
●第一週(10/1〜3):読書と向かい合う書店の状況
〈ゲスト〉書店員さん(勝間さんの本『読書進化論』に登場されている)
小学館編集者さん(『読書進化論』の編集担当)
〈感 想〉書店での本の配置には約束事があるなど、知りました
●第二週(10/6〜10):「聞く書評」
〈ゲスト〉小飼弾さん(αブロガー・『弾言』の著者)
〈感 想〉この週こそ『聞く書評』で、小飼さんが紹介された本はどれも読みたくなる
ほど、勝間さんとのやりとりも含め聞いていて楽しいものでした
●第三週(10/13〜17):著者と向かい合う出版社・編集者のこと
〈ゲスト〉干場弓子さん(出版社『(Discover 21 )ディスカヴァー21』社長)
〈感 想〉今日のブログで取り上げます
●今週(10/20〜24)は、福岡伸一さん(『生物と無生物の間』の著者)
(まだ聞いていません。今週末ダウンロードします)
干場さんがゲストの週の、何がおもしろかったのか?
干場さんの本に対する姿勢をその言葉と話ぶりから知ることができて、Discover 21の本同様「自己啓発」的な内容だった点が面白かったと思います。
各曜日のテーマ
- 10/13(月)著者を発掘する方法
- 10/14(火)著者を育てる方法
- 10/15(水)本を読者へ届ける(売る)方法
- 10/16(木)社名の由来と今後の方向性
- 10/17(金)Discover 21社の9月売上ベスト10書籍の紹介・本『スキニー・ビッチ』の紹介
感想
- 話される内容・言葉に慎重な態度(言葉を選んでいらっしゃった)
- 勝間さんとの会話が、内輪のおしゃべりになっていなかった
- 勝間さんの相槌・要約に対して、それが違う場合はっきりとおっしゃっていた
1.話される内容・言葉に慎重な態度
干場さんご自身の考えを出来るだけ正確に誤解のないように、言葉にしようとされている、と感じました。勝間さんの問いかけにも、いきなり飛び込まず、先ず水面をみて水深も想像して、それから水に足を入れるような話し方でした。だからでしょうか、勝間さんの話がこれまでの週より早口に聞こえました。
2.勝間さんとの会話が、内輪のおしゃべりになっていなかった
2006年に出版の勝間さんの本『インディでいこう』からの著者−出版社社長という間柄のお二人ですが、決して内輪話の雰囲気にならず、知らない人が聞いたら「初対面どうしの会話?」と思うかもしれません。
3.勝間さんの相槌・要約に対して、それが違う場合はっきりとおっしゃっていた
よく知っている間柄で、しかもDiscover 21の売上に貢献している著者の一人である勝間さんに対して干場さんが
A)「そうですね」:普通の相槌+α
B)「勝間さんがおっしゃるんだからそうでしょう」:同意
(10/15放送 装丁で「箔」を使う出版社が少ないことについて)
C)「それだけじゃないです」:訂正
(10/17放送「インディでいこう」がタイトルと装丁を変えて1週間で3万部売り上げたことについて)
をきっちりと話していらっしゃったことが「著者と共に成長する」ことを考えていらっしゃる出版社の社長らしいと思いました。
私の思い込み
Discover 21の今後の方向性について、
これまで、「個人の視点・明日を変える」という本を作ってきたけれど、
これからは「世の中全体・社会全体の視点を変え、明日を変える」
という目的を持った「社会提言」型の本を出していこうと考えている
干場さんのこの言葉を聞いて、
「だから、早稲田大学国際教養学部教授、森川友義(とものり)さんのブログ『MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座』が始まったのか」と一人納得。
BOOK LOVERSお薦めします
15分間のコンパクトな番組に、勝間和代さんらしい盛りだくさんな内容です。
著者の肉声を聞く機会が少ない私たちに、貴重な番組です。(「声」っておもしろいです。情報量が文字と比べずっと多いです)