フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

BOOK LOVERS −『対談進化論』:“BOOK LOVERS”の対談も進化する−

“BOOK LOVERS”福岡伸一さんがゲストの週(10/20〜24放送分)を聞き終わりました。この週は非常におもしろいし興味深いです。
  BOOK LOVERS 第4週(10/20〜24放送分)紹介


月曜から始まった対談が金曜日へと進むにつれて、勝間和代さんと福岡さんの対談が『進化』していることを感じました。福岡さんの進化が大きい、といったらいいかもしれません。
対談という場を通してお二人が『音を立てて、互いから学び取って』いらっしゃる様子がわかり、「すごい〜」と感心していました。勝間さんの学び現場を実況中継しているような“BOOK LOVERS”です。


先日のブログで、福岡さんがゲストの第1回目を取り上げ

  対談のポイント:好奇心
    対談の聞き手がゲストの話に好奇心を持って向かい合うことが、
    対談を一番盛り上げ、おもしろくするんだ、と改めて納得。
       (2008.10.28付記事)

と書きました。でも、1週間分すべてを聞き終わると別の発見がありました。対談を盛り上げ深める「好奇心」以外の要素です。

  1. 好奇心
  2. 聞き上手度
  3. 球種(話のキャッチボール)

これらの要素を司会者とゲストがそれぞれ持っていて、対談のおもしろさはそれらの掛け算の結果を合計したものになると思います。

  • 司会者の「好奇心」×ゲストの「好奇心」
  • 司会者の「聞き上手度」×ゲストの「聞き上手度」
  • 司会者の「球種」×ゲストの「球種」

1.好奇心
勝間さんの好奇心の強さは、著作・ブログ等から知ることができますが、福岡さんご自身も大変好奇心の強い方だと対談の様子から感じました。


2.聞き上手度
福岡伸一さんは大変聞き上手な方だと思います。どちらがゲストだったっけ?と思う時があったくらいです。
相手が聞き上手(=きちんと話を聞いてくれる)だと、話し手は安心して話すことができます。すると緊張や構えることが少なくなるので、話が深くなったり、思いがけない内容にジャンプして広がったりといった展開になり、更に対談がおもしろくなります。


3.球種
対談といっても「会話」ですから、言葉や話のキャッチボールです。お互いの球種がひとつだけだと、最初はキャッチボールが続くこと自体が楽しくても、やがてつまらなくなります。福岡さんと勝間さんの対談は、

  • 球種・球速・距離がいろいろなのに
  • 互いに相手のボールを落とさずにずっと続く
  • 楽しみながら、実は筋トレ・技術向上も兼ねている

キャッチボールのようなものです。

                                      • -

最後に
福岡伸一さんの話すスピードを1とすると…
  ・勝間和代さんが相づちを打つ時は、1.125倍速
  ・勝間和代さんが少し話をされる時は、1.25倍速
でした。限られた時間の中で、「盛りだくさんな内容を」と努めていらっしゃる勝間さんらしいです。
(「早聞き・遅聞き再生」ボタンをうっかり押してしまい、気づきました)


“BOOK LOVERS”では、勝間さんの「学び力」を「律儀さ」を知ることができます。
“BOOK LOVERS” 学びの多い、知的な情報番組です。
Podcastでダウンロードして聞けて便利です。