『「情報を見せる」技術 −ビジュアルセンスがすぐに身につく』(中川佳子/著、光文社新書)
- 作者: 中川佳子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/07/17
- メディア: 新書
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まえがきに
私は、子供の頃、特に絵を描くことが得意だったわけでなく、
クラスに必ず一人はいる上手な描き手の絵を見て憧れていました。
なぜ自分があのように描けないのかと思っても、どうなるものでもありません。
(『「情報を見せる」技術 −ビジュアルセンスがすぐに身につく』13頁)
目次に
第1章 センスは学べる
私は、絵を描くことが「苦手」で「どう描いたらいいのかが分からない」こと、そして、生まれ持った才能でなく「学べる」のなら、私にも何かできるかも…と買いました。
第1章 センスは学べる
第2章 センスを磨くには
1. デザインの基本は絞り込みにあり
2. 情報を仕入れる
3. 頭から手仕事へ−実感を持って情報を使う
4. 頭の中から目の前へ、情報を広げてみる
第3章 身近にできることから始めてみる
1. 色の持つイメージを再認識する
2. プレゼンテーション資料作成のために必要なこと
第4章 「配色」と「配置」を吟味する
第5章 「素材」をうまく活用する
第6章 イマジネーションを磨く
いつかフェルデンクライスメソッドのチラシを作ることがあるかもしれない、と
牟田静香さんの
●「行列のできる講座とチラシの作り方」講座(通称:行列講座)
●「チラシ集中講座」(通称・チラシ講座)
を受講し(2007年6月・7月)、
自分の言葉でフェルデンクライスメソッドを説明できないとマズイ、と
●ブログ『なにを読んでも なにを見ても聞いても フェルデンクライス』
を立ち上げ(2008年3月) てきました。
その流れの中の一冊です。
「新書でいいの?」と思うほど丁寧な内容の本だと思います。
文章面が充実していますが、「ビジュアルセンス云々」というタイトルの割に、新書のためか具体的な図やイラスト・写真、カラー頁が少ないのが、内容がいいだけに残念です。 この本は、
- 論理的
- 言葉の定義が書いてある
- 具体例を挙げている
- 作業手順が書かれている
- 練習問題がある
- ポイントを書いてある
- 日常生活場面での見方を挙げている
と、「センス」を「アート」でなく「テクニック」として考える著者の言葉による説明本です。「テクニック(技術)」なら練習すれば何かを得られます。
「ビジュアルセンスを身につける」がテーマで、言葉による説明が多いこの本は、
会話・手紙・チラシ・電話・メール・ブログ・HP等を通して
相手と上手くコミュニケーションをとるにはどうすればいいか?
をしつこく考えている私に参考になります。