フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

今此処にいる − Stay in the moment

 Stay in the moment.
この冬のフェルデンクライス講習会(FPTP京都)で耳にした言葉です。
ATMレッスン中でも、Class FIのインタビューでも説明でも、質疑応答でも…ロビー・オフィアーさん(Mr. Robbie Ofir)の口から何度も出てきました。

以前のセグメントでも聞いてきた言葉です。でも、今回ほどその意味を考えたことはありませんでした。意味を考えるというより、その言葉と身体(感覚)を結びつけることを考えていた、といった方がいいかもしれません。


これまでの講習で4人のフェルデンクライス・トレーナー(或いはアシスタント・トレーナー)が来日されています。

  • フランク・ワイルドマン博士 (教育ディレクター、トレーナー)Frank Wildman
  • ハバ・シェルハヴ博士 (トレーナー) Chava Selhav
  • クリス・ランバート PT(理学療法士) (アシスタント・トレーナー) Chris Lambert
  • ロビー・オフィアー博士 PT(理学療法士) (トレーナー) Robbie Ofir

その中で、ロビー・オフィアーさんの“Stay in the moment.”能力が一番だと感じています。
そこで最終日にリクエストをしました。
“Stay in the moment.”能力を身に付けるためのヒント・アドバイスをお願いします」と。


すると、ロビーさんとクリスさん、お二人からの返事は予想していたものよりずっと深く大きいものでした。

ロビーさんのお返事

  • 簡単に答えられる質問じゃない
  • 自分で常に求め、とらえていないといけない
  • 生まれつき持っている能力というものでない
  • 宗教的な訓練によって得ることもある
  • 私の場合、フェルデンクライスメソッドがその助けになった
  • ……

クリスさんのお返事

  • わずか2-3分の短い時間で何かを答えられるような類の質問じゃない(それほど難問)
  • (自分の)存在意味や、有用性、関係性といったことを探すというプロセスは“a life long task”である
  • でも、その長い道のりの中で得るものは大きい(great)
  • ……

当初、気楽に考えていた私は“religious practices”や“a life long task”と聞いて、「なんか大層な話だな」と正直なところ思いました。ただ、私のお気楽さとお二人の口調とお話の内容とのギャップに引っ掛かるものがあり、その後ずっと考え・感じ続けています。


そして、少し気づいたこと


“Stay in the moment.”能力を身に付けるのは、一生かかるかも
(一生かかっても難しいかも)


えらい質問をしたものです。
私もロビーさんのような落ち着いた態度をとり続けたいな〜、と思っただけなのですが。