フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

“Build up”と『3匹の子ブタ』

フェルデンクライス・メソッドのアシスタント・トレーナーであるロビー・オフィアーさん(Mr. Robbie Ofir)さんに個人的な質問に答えていただいた時、
お話の中に“Build up”という言葉がありました。
それは『自分で自分を丈夫に、強くしていきなさい』という文脈で聞いたと記憶しています。
2008年12月29日付記事「自分で解を見つける − Think out と Build up」)


単純な私は“Build up”と聞いて、レンガをひとつ一つ積み上げるイメージを持ち、
そのことをコース生仲間に話したところ、

ほら「三匹の子ブタ」だったかな。
3匹の子ぶた (新編・ディズニー・アニメランド)
まずは“わら”で小屋を作って、
雨が降ってもぬれないですむようにして。
ほら、レンガを積み上げている時、雨に降られることもあるでしょ。
小屋があったらそこで雨宿りできるし。
で、“わら”の次は“木の枝”だったっけ?
もう少し丈夫な小屋を作ればお昼寝もできるし。
で、“レンガ”を積む作業をしていけばいいよね。
(FPTP 京都第6セグメント、2008年12月の会話)

この言葉を聞いた私は、“目から鱗”です。

Build up
  ↓
レンガを積み上げる』
  ↓
炎天下や土砂降りの雨の中、片手にレンガ、もう一方の手に“コテ”

という私の中のイメージがガラガラ音を立てて崩れました。
“雨合羽”(「レインコート」ではない)を着てレンガ積み作業をしている自分の姿が目に浮かんでいたほど、ロビーさんからのアドバイス“Build up”を、『苦行』(=自分にとってハードな作業)のようなイメージでとらえていたのです。


それが、コース生仲間の一言で『苦行』から解放されました。
不思議なものです。
この一言のおかげで目の前がパアーっと明るくなりました。


と同時に、私は物事を悲観的・後ろ向き・消極的にとらえる“”があるんだ、ということにもやっと気づきました。

  • 「なんで、そんな風に悲観的な物の見方するの!?」
  • 「いつも、悪い方悪い方へと考えるね」
  • 「また後ろ向きなことを言ってる」

これらは、以前から友人達によく言われていたことです。良くも悪くもこの“癖”が私の行動を生み、左右してきたのです。


でも、少し見方を変えたら、イメージが変わるんですね。
イメージが変わると、気持ちの持ちようが変わります。
重くなったり軽くなったり。
自分で自分の足に不用な重りをつける必要はありません。


レンガを積み作業をするために、作業場の環境を整えることも大切です。
素敵な一言をくれた仲間に感謝。