フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

時間をかけないための戦略?−「メラビアンの法則」

この1週間「メラビアンの法則」を目にする、耳にすること計3回。

メラビアンの法則
アメリカの心理学者、アルバート・メラビアン博士が
1971年に発表したコミュニケーション効果の観点から調べた、
人が他人から受けとる情報の割合(影響される割合)についての実験結果
 ・話の内容(言語情報) Program 7%
 ・話し方(聴覚情報) Communication Skill 38%
 ・外見・態度(視覚情報) Personality 55%


これを、
◆「人は見た目が9割」(竹内一郎/著、新潮新書)(18頁)
人は見た目が9割 (新潮新書)


◆「聞く作法−話を聞ける人が成功する理由」(渡邉美和子/著、幻冬舎MC)(68頁)
聞く作法―話を聞ける人が成功する理由


◆コミュニケーション講座
でそれぞれ、読んだり聞いたりしました。以前にも、目にしたことはありますが、それにしても1週間に3回もこの法則に出会うとはびっくりです。


そこで考えたこと。
自分が安全(居心地良く)でいられるかどうかを素早く判断するために
どの情報に重点を置くか、の割合が違うのでは?


これはある講座での体験から得たものです。

話し方も外見や態度にも好感を持てる方が話をしていらっしゃいます。
信頼できそうです。
好印象を抱きながら、話を聞き続けている内に違和感をもち始めます。
穏やかな口調、きちんとした服装、姿勢、視線。
でも、話の内容から、その人物に疑問をもち始めたのです。
嫌な感じ、と。
ここまで、話の内容から判断するまで1時間近くもかかりました。


一方で、普段の私は、話の内容云々の以前に
1.好き嫌い
2.この人は信頼できそうか?
3.この人の話を信用できそうか?
をみているように思います。


特にラジオや「BOOK LOVERS」、インタビュー番組、講演といった音声だけ(音声がメイン)のものは、話し手の声の質・大きさ、話す速さ、口調次第で、イライラしたり、不安になったり、ソワソワしたりして内容が耳に入ってこなくなることがあります。


また、話し方に違和感を感じるけれど、話の内容が良さそうだからと聞き続けると「くたびれ」ています。そして、文字を読むのであれば、心や頭に素直に入ってくるのに、ほぼ同じ内容を朗読やインタビューで聞いた途端「(内容に)ケチをつけ始める」私が現れたりします。


相手から受け取る情報に、これだけ影響されている自分がいることに驚きます。そして、意識や意図していなくても、私からの情報が相手へ伝わっていると思うと少しこわい感じもします。