フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

ハズレはGame Over.?〜「コんガらガッち どっちにすすむ?の本」(ユーフラテス/作、小学館/刊)

書店の絵本コーナーで見つけました。
佐藤雅彦さん関係の絵だ!とすぐわかる表紙です。

コんガらガっち どっちにすすむ?の本 (創作絵本シリーズ)

コんガらガっち どっちにすすむ?の本 (創作絵本シリーズ)

コんガらガッちのキャラクター“いぐら”(表紙のキャラ)が道を行きます。
途中何度も道が二手に分かれていて、そのどちらかの道をえらんで進みます。
◆作者のユーフラテスさんのHPで、絵本の中をのぞけますこちら

私はどっちにすすむ?

私は、“いぐら”が選ぶ道を少しもたどらないで、「私ならどっちを選ぶかな?」とどきどきしながら目で道をすすんで行きます。


次から次へと、何度も道が二手に分かれていきます。
分かれ道があるたび、どちらかを選んで進みつづけて…
あるページに着くと…。
そこには、私のドキドキを軽く吹きはらうような絵が。
一挙に肩の力が抜け、笑い出してしまいました。


何をドキドキしていたのか?

自分がえらんだ道が「ハズレ」なのでは?

と心配しながら、絵本の道をたどっていたからです。そして、あのページにたどりついて、絵本を見ていても「もしかして“ハズレ”かも」不安(=意味の無い不安感)に振り回されている滑稽な自分に笑ったのです。

なんでも二者択一

  ・当たりかハズレか
  ・1か0(ゼロ)か
  ・白か黒か
  ・勝ちか負けか
  ・損か得か
でしか「選択」というものを見ていなかった自分に気づきます。
「ハズレ」だったらGame Over.と思っている。だから不安。
そして、「いいとこどり」や「全てに満足」「全員一致」「完璧」を目指すあまり、選べなくて、ウダウダしている「癖」(“優柔不断”)。


  ・AとBのどちらを選んでも、
  ・そのあと選択しつづけても、
  ・その先にはいろいろな結果(プロセス)がある。
  ・今ここでの選択が全てを決めるのではない。

硬い固い私の頭が、ほんの少し柔らかくゆるくなった絵本です。