フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

本当にしたいこと

What do you want?

What would you like to do?

これらは、フェルデンクライスの個人レッスン(FIレッスン)の始めのインタビューで、プラクティショナーからなされる質問です。


レッスンを受けるたび、何と答えたらいいのか考えます。「治療」「癒し」でないフェルデンクライスメソッドに、「(からだの)痛みを何とかして欲しい」といったリクエストはできません。

この人を助けることはできる

かつてアメリカでのトレーニングプログラムで、モシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)が教えていた時のこと。
呼吸器疾患を持つ男性が車椅子に乗って、酸素吸入器を着けて、FIレッスンを受けにきました。
レッスン始めのインタビューでモシェが彼に
What do you want?
とたずねると、彼は
「もう少し楽に呼吸がしたい。そうなれば、私の助けになる」と答えました。
するとモシェは会場にいる生徒に向かって

彼が自分の欲しているものを知っているおかげで、この部屋にいる誰もが、レッスンをすることで、彼を助けることができる

と言ったそうです。

本当にしたいことは何?

フェルデンクライスメソッドでは、何を欲しているかがわからない人を助けるのは難しい。
そして、自分が何を欲しているかを知っている人はそれほど多くない。


・What do you want?
・What would you like to do?
と訊かれたら何と答えますか?
私はずっと考えています。