フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

脳内会議

フェルデンクライスのコースで2年目あたりから、授業で受けるATMレッスンが一部、身体的に難度の高いものになります。
上手に脳と身体を使えば、筋肉痛になることもスジを傷めることもなくできる動きです。
その動きは、複数のレッスンに分割し、何日間かかけて一連の動きを作っていきます。


おもしろいのは、初日、苦労していた動きが、講習が進むにつれて、3日目にはなんでもなく楽に動けるようになっていること。

それでも身体の各部位に気づきと学びがないとできないレッスンがあります。各部位が気づいていても、連携が未熟だと「動き」になりません。


苦手な動き、出来ない動きのレッスンでは、私の身体の中は「国際会議」のようです。各部位間の調整でバタバタします。
・気づきが多い部位とそうでないところ
・柔軟性が高い部位とそうでないところ
・筋力がある部位とそうでないところ
・感受性が高い部位とそうでないところ
衝突(痛み)や紛争(怪我)を避けるためには、根気よく話し合い、調整する必要があります。


こうした話し合いの場は「脳」にあるので、ATMレッスン中に話し合いが始まると、外から見た私の動きはなくなり(指示された姿勢をとった後、動かない)、イメージトレーニングに切り替わります。


脳の中では意見や主張が飛びかうホットな状況ですが、身体を動かさないからか感情はクールでいられます。他人との比較や、評価をしないで、自分の内側を観察できるのは、興味深いことです。