フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

うれしい変化&評価

先日の勉強会でのこと。
2人1組でクライアント役とプラクティショナー役になってのFI*1練習中、練習相手(クライアント役)から、「Reikoさん、触り方変わったね。いい感じ」と言われました。相手は、FPTP京都の仲間。
これは、嬉しい!
だって、ここ1年以上、私の中でずっ〜っと引っかかっていたけれど、頭と身体がかみあわくて、どうしたらいいのかよく分からなかった“課題”なのですから。

課題のなかみ:なにが分からなかったのか?

私の“課題”は、相手と自分の感じ方のコミュニケーションをとる、です。
そして、私が困っていた(戸惑っていた)のは、感じ方の違い。
  A) 自分の感じ方(受動的:[例]FIを受ける→自分を感じる
  B) 自分の感じ方(能動的:[例]他人の体に触れる→相手を感じる
  C) 他人の感じ方
この3つ、特にA/BとCのギャップです。


Aは、FIレッスンや練習で私がクライアント役の時、「(相手の)力が強いなあ」と感じていることが多いこと。
Cは、私が(A)を元に、相手の身体に触ると
  「Reikoさん、もう少ししっかり触ってください」
  「Reikoさんが何したいのかよくわからない」
という反応がかえってくること。
Bでは、自分が動きながら、相手の身体を動かし、しかも相手を感じる必要があること。(出力[運動]と入力[感覚]のバランスが難しい。動くことに必死になると、感じられない。結果、出力レベルまで下げてしまう)


FIレッスンやFI練習で、人から身体に触られる、動かされる時に感じている「力が強いなあ」は、気がつかないうちに私の中で「恐いなあ」に変わっていたようです。この恐怖感が、「おそるおそる」「こわごわ」を生んで、相手の身体を「腫れ物に触れるように」触っていた、そう考えています。
(こわごわ触られる相手は、「もっとしっかり触ってください」と私にリクエストすることになります。当り前の反応です)

身体が納得するには時間が必要

頭は、早い段階で「ギャップがある」云々とえらそうに分かった風でした。でも、身体は「恐怖」にしばられているため、なかなか頭のいう理屈がのみ込めません。


それでも、FPTP京都の講習や、Study Groupの勉強会、介護セミナーでの実技を通して、私の触り方も別の意味で、相手に不安感を与える(私の触れ方に安定感が欠けるため、相手は不安を感じる)ことを私の身体が理解し始めてやっと、行動が変わってきました。


  ・「しっかり」と「強く」は別物であること
  ・「しっかり」は「やさしく」「丁寧」「繊細」とも両立すること
  ・「しっかり」の下で、相手とコミュニケーションがとれること


このことを私の身体が納得し、変わり始めた第一歩への評価が
「Reikoさん、触り方変わったね。いい感じ」だったので、とっても嬉しいです。

*1:FI:
フェルデンクライス・メソッドの個人レッスンのこと。
Functional Integration=機能的統合の略。
クライアントの身体に直接触れて動かしたり、気づきを高めます。