フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

イッセー尾形のこれからの生活 in 京都2009

昨日は、イッセー尾形さんの一人芝居【イッセー尾形のこれからの生活 in 京都2009】を観てきました。
21日(木)の夜に、京都市内でも新型インフルエンザの患者が確認されたこともあり、公演はどうなるのかな?と心配でしたが、公演は予定通りに行われました。

マスクの配布

会場の京都府立文化芸術会館は、満席。会館入口には手指消毒剤が置かれ、“チケットもぎ”では、マスクを持ってきていない人に、マスクを配ってます。

開演

19:00開演。
会場が真っ暗になり、次に明るくなった時には、舞台上にカンカン帽・杖・地下足袋姿のイッセー尾形さんが立っていらっしゃいました。

この人は誰?と思っているまに、イッセー尾形さんの演技に

うわぁ〜〜
すごく動きが“分化”している!

と目が釘付けです。

動きの分化:differentiation

「動きの分化」differentiationは、フェルデンクライス・メソッドでよく聞く言葉です。ある動きをする時に、関係する部位・筋肉以外の身体の部分が「いっしょに塊になって」動いていなければ、「分化している」といえます。パントマイミストやマジシャンの動き、バスケットやサッカーでのフェイントの動きを思い浮かべてもら
うといいかもしれません。

カンカン帽のおじいさん

さて、舞台のカンカン帽おじさんは「高齢の大工の棟梁」です。家を建てている現場にやってきて、自分の弟子に指示したり、施主家族との会話があったりして舞台が進んでいきます。


純粋に舞台を楽しみたい、と思う一方で、イッセー尾形さんの「分化」に目が惹き付けられ「あそこも、ここも動きが分化している!すごい!」と頭の中は大忙し。

イッセー尾形さんの棟梁は、間寛平さんの「アへアへじいさん」をおしゃれな大工の棟梁にしたような感じです。間寛平さんの「アへアへじいさん」も「動きの分化度」が高いです。が、イッセー尾形さんのおじいさん棟梁は、全身が分化しています。

(つづく)