フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

Working with Children〜北洞さんのスイス・レポート

毎号楽しみにしている、メルマガ【からだごころ通信】の最新号は、北洞誠一さんの「子どものためのフェルデンクライス」(inスイス)のレポート本編です。

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クリスさん・ハヴァさんのレッスンを思い出す

北洞さんのスイス・レポートを読んで、クリスさん(Chris Lambert)ハヴァさんDr.Chava Shelhav)の子どもへのFIレッスンを思い出しました。
クリスさんは2007年夏の授業*1で、ハヴァさんは2008年夏の授業と特別ワークショップでそれぞれ、乳幼児を対象にしたFIをされました。

赤ちゃんが講習会にやってきた

会場に来てくれた子どもさん達にとって、初めての外国人、初めてのレッスン、初めての環境(講習を受けている私たちが見守る中)での体験です。そんな中で、どの子も泣かず、大人しく、あの場に私たちコース生(約40名)と共に30〜45分も一緒にいてくれたことは大きな驚きでした。また、年齢(10ヶ月、1歳半、3歳のお子さん達だったと思います)によって反応が大きく違うこと、そして、一緒に連れてこられた2〜10歳上の兄弟たち(お兄ちゃん・お姉ちゃん)の反応も興味深いことでした。
授業では、先生(クリスさん・ハヴァさん)と子どもさんの間に「関係」を作る様子を見ました。それらは、“具体的なレッスン”の前段階です。 

お母さんにレッスンをする

確か、

(障害をもつ)赤ちゃんにFIをするけれど、
お母さんにATMレッスンをすることも大事

とクリスさんがおっしゃっていたと思います。

毎日フェルデンクライスのプラクティショナーの元へ通えない場合、赤ちゃんに一番接しているのはお母さんです。お母さんが赤ちゃんのおむつを換えながら、あやしながら、お風呂に入れながら、赤ちゃんの身体に触れて、動きや姿勢を誘導できたら…お母さん達にATMレッスンを受けてもらうことで、その感覚(身体の感覚や、「セラピーでなく“学び”」というフェルデンクライスの考え)を知ってもらい、自分自身にも赤ちゃんにも接してもらえるといいから『お母さんにもレッスンすることも大事』なのだろうと、その時思った記憶があります。


これは、どの赤ちゃんとお母さんにも大切なことなのかもしれません。なんといっても、赤ちゃんは「学習の塊」です。そして、その側にいるお母さんも赤ちゃんといっしょにいることで本当にいろいろなことを学んでいかれるようです。だから、お母さんたちは「子育ては確かに大変だけど、またしてもいいかなって思う」と口にされるんだろうな。(お母さん達のカッコいいセリフの一つです)

赤ちゃん(子供に)をよく見て、たくさん触れる

  ・大人しく見ているから、とビデオが乳幼児をお守り
  ・だっこしていても、ベビーカーでお散歩していても、携帯でメール
その一方で「早期教育」とあおられ、ベビースイミング教室や幼児英語教室・体操教室へ連れいく。
なにかアンバランスです。
携帯より赤ちゃんの動きを見ている方がおもしろいし、お教室へ通うよりお家で赤ちゃんとゴロゴロ遊んでいる方が費用対効果も高いと思うのですが。(でも、コトはそれほど単純じゃないんだろうな〜)
う〜ん…。

*1:授業:
FPTP京都での講義のこと