フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

新感覚・クイズトークバラエティ〜「ソクラテスの人事」

ソクラテスの人事」(NHKのTV番組)は、いろいろな面で予測不能な番組です。
ソクラテスの人事 番組サイトこちら



チャレンジャーにとって予測不能

  ・次にどんな問題がくるか
  ・司会の南原清隆さん、高田純次さんがどんな話を振ってくるか
  ・他の出演者との化学反応がどう出るか
番組のチャレンジャー(ゲスト回答者)にとって“予測がつかない”のが「ソクラテスの人事」です。
予測のつかなさには慣れっこ(だろうと思う)お笑い芸人さん達が
  「これ、スゴク恐い番組ですね
  「気楽な気持ちで来てみたら、とんでもない
  「うわー、ぜんぜん(先の展開が)読めない
と口にされます。ただ、最近出演される方たちは、ビデオを見て傾向と対策を考えて来られるのか、放送開始直後のような「(正直な)慌てぶり」が見られないのが残念です。それでも、想像もしない採用試験問題を出され、それを1分や3分と短い制限時間内に回答したり、ある形に仕上げていく様子は、「その人」が表れていて興味深いです。

問題が予測不能

チャレンジャーは、お笑い芸人、女性タレント、女医、俳優、評論家、大学教授、作家、漫画家、コピーライター、現役女子大生タレント、etcと様々です。民放のバラエティでは絶対見ない、そもそもTVに出演することがめったにない方々の発想やリアクションを見ることができます。性別・年齢・職業・TVに慣れているかどうかなどで、回答もリアクションも違います。何より、「正解がない」採用試験問題に、どう答えるか?採用担当者が共通して口にされるのが

コミュニケーション能力
発想力
問題解決能力

です。採用しようとする人材に、知識量や事務処理能力を求めているのではないのです。ただ、これは番組に出演する会社がどの産業界に属しているか、で求められる能力が変わってきます。これまで出演した会社は、情報処理・サービス・物販がメインで、第一次・第二次産業の会社はほとんど登場していません。

社会が予測不能

番組を見て楽しむ一方、正直「しんどいなあ…」と思います。今の会社が求める人材像を知って、毎回「ひゃ〜!?」です。
採用試験(筆記試験)なんか、アテにならへん
という会社に働いていた私には、想像しにくい世界です。


あれもこれもと色々な能力を求められ、同時に成果を上げることを求められます。そうしないと、その会社が、業界が生き残れないから仕方ありません。
そして、社内外・家庭内・その他の人間関係に気を配り、限られた時間の中で、経済活動(収入を得て、生活する)していく。番組に登場する採用試験問題も、スピーディな回答を求められます。ゆっくり考えて解くタイプの問題はありません。(短い制限時間の中で必死に考えることで、その人らしさが見えるからだそうです)



生物的な人間にとって、要求されるものが多すぎるような気がするのは私だけでしょうか?人間は「脳」だけで生きているわけじゃないのに。そして、「失敗が許されない」社会は、「脳」にとってキツイと思います。