ラジオもグループレッスンも噛む力が必要:BOOK LOVERS小山薫堂さんの週
先週(2009.8.10〜14)のBOOK LOVERS、ゲストは小山薫堂さんでした。
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★★小山薫堂さんのサイト tokyo lifestyle lab. N35 →こちら
ヒットメーカーである小山さんの活動にたいへん興味をもたれている様子の勝間さん。この週の勝間さんは、いつもの番組のナビゲーター・インタビュアーというより「分析家」になっていらっしゃいました。(いつもながら正直です)
ゲストの小山薫堂さんがお話をされる、というより勝間さんのお話を聞いた小山さんが「はあ、なるほど」「ああ、なるほど」と相づちを打たれるという印象が強かったこの週で、小山さんが勝間さんの「言い換え相づち」に流されずご自身の思いを“ほんの少し強め”に語られた数少ないシーンが、最終日(vol.227)にあります。
それは、ラジオを語られた時のこと。
勝間さん:ラジオの言葉だけのコミュニケーションというものも、だんだん若い人が苦手になっているようですね。
小山さん:だから僕ラジオはね、ポッドキャストも含めて素晴らしいメディアだと思いますよ。
勝間さん:画像もなく、音と声音だけで。
小山さん:それで、いろんな想像がふくらむわけじゃないですか。
よく僕は言うんですけど、テレビというのは「流動食」みたいなもので、飲みやすく食べやすく。見る方は、視聴者は口を開けてパカーっとしていると、すごくかみくだかれたものを流し込んでくれる。ラジオっていうのは、すごく固いもので、口を開けてただけでは、全く何かわからないですし、ちゃんと噛んで、言葉を噛むように、頭の中で想像をはりめぐらせて、おいしさが分かるとか、そういうメディアだから。ものすごく鍛える。頭を鍛えるにはもう最適だと思いますけどね。
(BOOK LOVERS vol.227 2009年8月14日放送分)
なにを聞いてもフェルデンクライス
この小山さんのお話を聞いて浮かんだのが、フェルデンクライスのグループレッスンのこと。
(フェルデンクライスのグループレッスンは)
ラジオと同じなんだ〜…
グループレッスンでは、参加者は
・動きの見本を見せられず
・動きの指示を耳で聞いて
からだを動かしていきます。
とにかくひたすら見て真似て覚えていく日本人のやり方からすると、ずい分と違います。
上の小山薫堂さんのお話の中の『ラジオ』を『フェルデンクライス』に置き換えると
フェルデンクライスっていうのは、すごく固いもので、耳で聞いているだけでは、全く何かわからないですし、ちゃんと噛んで、言葉を噛むように、頭の中で動きをイメージして、そして実際に動いて、その感覚を感じておいしさが分かるというか。そういうレッスンだから、ものすごく鍛える。頭を鍛えるには最適だと思いますけどね。
グループレッスンは、ラジオに似ています。決して「流動食」ではありません。
・ラクラク
・簡単
・パッと
・即効
・何々するだけで
・これさえすれば
・etc
とは無縁です。でも、その代わり「想像力 imagination」「コミュニケーション」を鍛えるには最適だと思います。