好奇心主義
仁和寺でのワークショップを受けた時、「回転系」のグループレッスンでのことだったと思います。ゴロゴロ左右に転がっているうちに「でんぐりがえり」の感覚と記憶がカラダの内に湧き上がりました。そして、その感覚が呼びよせるように小学生低学年の頃の気持ちになったことがあります。
「でんぐりがえり」を最後にしたのはいつのことでしょう?あの天地がひっくり返る感覚がおもしろかった記憶もいっしょにあらわれ、100畳を超える大広間で、思わず「キャーキャー」声を上げていました。
以後、それが引き金となったように、フェルデンクライスのレッスンを受けると、子どもに戻ることがあります。「子ども」の年齢は、たいていは5歳から8歳の間です。特に小学校に上がる前後のことが多いように感じます。
周りの目を気にすることなく、自分の好奇心のままに遊んで、ためして、ケガして、壊して、怒られ…。試す、挑戦することが自分の仕事のように、毎日毎日何か違うことをしていたように思います。そして、毎日「???」「!」の連続。自分で見つけた、自分なりのやり方や答えに喜んだり、がっかりしたり。
その頃の独特の感覚「好奇心主義」を、レッスンを通して時々思い出します。
フェルデンクライスを学んで良かったことのひとつに、
子ども時代は、“子ども”でしかないけれど
今大人である自分は
大人にもなれるし、子どもにもなれる
ことに気づいたことです。「大人の自分」だけである必要はないわけです。この感覚は、自分の「幅」や「世界」を2次元から3次元にしてくれるような気がします。
コースの仲間のコメント「この夏、Reikoさんを興味深く観察していたら、小さな子が出てきたり隠れたりしてましたよ」。外からも見えるんですね。わーい!