フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

いい方いい方へ回せる

BOOK LOVERS エコノミスト飯田泰之さんの週(2009年8月17日〜21日)が面白いので何度か聞き直しています。


  BOOK LOVERS 飯田泰之さんの週こちら
  飯田泰之さんのブログ「こら!たまには研究しろ!!」こちら
   (*私と同じ「はてなダイアリー」でなんとなく嬉しい)

僕自身は、経済学のセールスマンになろう
と思っているんですね
(BOOK LOVERS、vol.228)

とおっしゃる通り、どの本を紹介されても、「あれ?もしかして経済学って身近なもので、実はおもしろいの?」と思わせる話をされます。


そんな、飯田さんのお話の中で気に入ったのが、「効用」について。
2009年8月18日放送分
勝間和代さんは日常「効用(utility)」を口にされているそうです。但し、勝間さんが使われる場合、「経済学用語の効用』」だそうで、「相手に通じているのかな?と思う」とつぶやかれています。確かに、私も聞いたときすぐに思い浮かんだのが「薬の効用」「食べ物の効用」といった「効き目」の意味です。

「効能」ではありません

効用
[経]財・サービスが人の欲望を満たし得る能力の度合。
(「広辞苑」より)

これに関係して飯田泰之さんは、

何らかの形で自分の心の中に感じる満足度、
っていうのは非常に重要なことだと思うんです。
(BOOK LOVERS vol.229

と説明されていて、これなら経済学用語の「効用」であっても分かります。

飯田さん:どうやったら、自分の効用を改善していけるんだろう?とどこか頭の片隅においておくだけで、
小さな意思決定の際に、いい方いい方へ回せると思うんです。
(BOOK LOVERS vol.229)

優柔不断な私にとって、とても腑に落ちるお話です。
「(自分の)効用」を思いながら、
  ・どのお料理を注文するか
  ・どの本を買うか
  ・どう時間を過ごすか
  ・etc…
といった場面や行動に使える!と喜んでいます。
「何々しないといけない」「何々であるべきだ」というよりずっと“効用”ある言葉だと思います。

ステップはどこを向いている?

飯田さん:自分の心の中にある目標に対して、少しでも自分のステップが向かっているか、どうかということを、たまに頭の中で考えてほしい。それがあるだけで、全然違うと思うんですね。
(BOOK LOVERS vol.229)

これも「効用」に通じることだと思います。

いつもなら、ある言葉や文章・お話に感心するだけでおしまいの私が、これらの放送を聞いて意識的に行動に移しました。「自分の心の中に感じる満足度」は行動のコンパスになりそうです。そして、自分にとっての満足が本当は何なのかを知っておくことも大切なようです。

漫然と何かをしてしまうと、
人間なにもしないで終わってしまうものなんです
(BOOK LOVERS vol.229 飯田泰之さんのお話から)