フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「昨日と違う私」を感じることとアンチエイジング

わたしは
フェルデンクライスの何に惹かれて
こうして学び・レッスンを続けているのか
考えつづけている

と話したコース*1の仲間が
フェルデンクライスに惹かれる理由のひとつとして、
できないことができるようになったこと」を挙げていました。


この言葉を聞いてから
「できないことができるようになった」についても考えています。


赤ちゃん時代の記憶はありませんが
小学校入学する前の年齢あたりの記憶から


  これまでできなかったことが
  ある日突然できるようになっている


  昨日できなかったことが
  今日できるようになっている


ことを自分の中で驚きとともに喜んでいたり
嬉しく思っていたことを思い出しました。
練習してできるようになったというよりも
それとは別の、自分の中で起きていた「肉体的な成長」
に驚いていたのだと思います。


  ・より高いところから飛び降りられるようになった
  ・大人を“おんぶ”することができるようになった
  ・ブランコを高く高くこげるようになった
  ・妹を肩車できるようになった
  ・高いところにある物がとれるようになった
  ・etc…


こうしたことは結果も何も考えず、なんとなく思いついて「やってみて」
できた自分にびっくりするというパターンです。


こうしたことは強い喜びであると共に
自分に対する自信にもなっていきました。


ところが、成長期を過ぎるとこうしたことが極端に減ってきます。
努力や練習した結果「できるようになる」ことはあっても
自分の意志とは別のところで“勝手に”“自動的に”“時間とともに”
「できるようになる」ことが少なくなってきます。


それが、フェルデンクライスのグループレッスンをしていると
かつて成長期に感じていた「驚き」や「喜び」があります。


  ・できなかった動きができるようになる
  ・より楽に動けるようになる
  ・肋骨と会話できる
  ・etc…


できるようになった、という変化は単純に嬉しく
できた瞬間の「驚き」は脳に強い「喜び」を与えるようです。
そして、自分の何かが変化したこと、昨日の自分と違うという発見は、
成長期と同じ「自信」になります。


肉体的には10代の頃とは逆に、これからますます
  背は縮んでいくし
  ホルモン分泌は減っていくし
  眼や歯が弱っていくし
  …
と「成長」とは反対方向へゆくのですが
この老化とは違う意味の「昨日の自分とは違う」感覚は
それを吹き飛ばすパワーがあります。
ある意味、強力なアンチエイジングだと思います。

*1:コース:
FPTP京都
京都フェルデンクライス指導者養成コース
Feldenkrais Professional Training Program
藤井里佳さん主催 
サイト:http://www.feldenkraiswest.jp/fptp.html